探偵・癸生川凌介事件譚『昏い匣の上』vol.1
久しぶりに癸生川シリーズをやっていきたいと思います。今回はシリーズ第5弾、昏い匣の上です。
今回の事件はシリーズの第1弾、仮面幻想殺人事件を発表したすぐ後の出来事です。
きっかけは生王が学生時代の友人、弥勒院蓮児からの電話でした。
災いの女神に最も愛された男と呼ばれていた彼。彼と待ち合わせをした生王ですが、1時間たってもやってきません。業を煮やした生王は彼の事務所に向かいます。
そこで出たのは十六夜彩子。まだ学生のような女性です。
どうやら弥勒院は出掛けているもよう。その弥勒院と連絡がとれず彩子は困っているようです。というのもチェーンメールがきていたようで、それから様子がおかしかったとか。
そして、そのチェーンメールを見ていたところ、当然メールが送られてきます。
これからこちらに来るようです。部屋の前まで逐一状況を説明するメールが飛んできます。そして、目の前まできた…ところで弥勒院から大丈夫とのメールが飛んできました。
どうやら隣の会社に彩子のストーカーがいたようです。
メールの内容から、不特定多数ではないと見抜いた弥勒院。間一髪で見つけ出したようです。
そんな彼は事情聴衆で警察にいくことに。食事はなくなってしまいます。
暫くして、彼から生王に再び電話が。I県の「姉の壁」というものの取材のお誘いでした。彩子が前の事件でまだ取材に行けないようで変わりにということです。
生王はオーケーを出します。一方、弥勒院はこれから「赤いエレベーター」という都市伝説の取材に行くといって出かけていくのでした。
ここからは視点が変わって弥勒院視点。赤いエレベーターの話がある高層マンションへ。噂のせいかわかりませんが、住民は非常に少ないようです。
ちなみに土地伝説としては非常にシンプル。屋上で人がなくなり、降りてきたエレベーターが赤い血で一杯だったという話。
弥勒院は嘘だと思いつつも、取材の許可を事前に得ており警備室に向かいます。そこで会ったのは喜屋武猛という男性です。
彼には取材許可を出した2時間で住民への聞き込みは行ってくれと言われます。ちなみに喜屋武は数ヶ月前から警備したばかりで詳しくは知らないようです。
気を取り直して聞き込みを進めます。しかし、住民は非協力的であり、聞き込みはうまく行きません。時間になり引き上げようとしたとき女性とぶつかります。
女性は岩城里美。どうやら弥勒院と同じライターだそうです。彼女はなにやら赤いエレベーターに関する情報を持っているそうです。弥勒院は出版社を紹介することを約束し、情報を貰うことに。
訪れたのは彼女の部屋。
あまりキレイとは言いがたいですが。
彼女によると噂の発端は8年前。
OLが屋上から落ちてなくなったそうです。天井や壁、床に至るまで血がついていたそう。その事件から、やがて噂が広まったのだとか。彼女は8年前に警備していた人から聞いたそうです。
調べればわかる内容にガッカリする弥勒院。しかし、岩城は8年前の真相を知っていると言い、含みを持たせます。その内容は出版社に持ち込むみたいです。
そして、8年前の真相を探ろうとすると呪われると言います。話し半分に聞いて部屋を後にした弥勒院。下に戻る途中、他の住民の方とエレベーターで一緒になります。そこで8年前のことをきいてみると
彼にも注意されます。これはなにかありそう。そんな展開になってきました。
今回は少しオカルトめいた話。視点も生王だけではなく弥勒院という新たなキャラも登場し面白くなってきました。