アガサ・クリスティ作 『ABC殺人事件』vol.3
3つ目の犯行現場を訪れたポアロ。
そこは海が見える美しい場所でした。そこで亡くなっていたカーマイケル。現場の状況から、繁みに隠れていた犯人が海に見とれていたカーマイケルさんを後ろから襲ったようです。
どうやら入念に計画を練ったようです。早速、聞き込みを行います。
弟のフランクリンと住み込みのソーラ・グレイに確認します。
奥さんは末期癌で動けないようなので後日聞くことに。一方、家主が亡くなったにも関わらず
弟のフランクリンとグレイがキスをしているところを見てしまいます。事件があったばかりだというのに…。なにやらキナ臭い感じがしますね。
場面が変わり
血まみれの人物が表示されます。彼の名はアレグザンダー・ボナパート・カスト。どうやら戦争の後遺症に苦しんでいるようです。
視点はポアロに戻ります。彼は関係者を集め、犯人特定のための情報を整理します。
そして様々な意見を聞いた結果、被害者は喉を痛めており、今回亡くなったカーマイケルはその道の専門であることがわかります。
早速、カーマイケルの自宅を調べることに。
訪問ではカーマイケルの妻、レディ・クラークとお話しすることが出来ました。そこで、ソーラ・グレイの悪口と彼女が当日誰かに会っていたことを知ります。
更に調べると庭で焦げた書類を見つけます。怪しい書類です。持ち帰って調べることに。
ロンドンに戻ると、そこには1人の男性が訪れていました。
彼はドナルド。2人目の被害者の婚約者でした。話を伺うと、どうやらベティの姉のミーガンに恋をしているようです。しかし、葛藤から悪夢を見ているようです。ポアロは罪悪感を感じる必要はないと諭します。
しかし、妹の婚約者を婚約中から慕っており、今回見事に恋に落としたミーガンは見事ですね。
一段落したらソーラ・グレイを呼び、当日誰に会っていたのか聞きます。そして、ストッキングの訪問販売員に会ったことを明かします。ついでに、彼女がカーマイケルの妻レディ・クラークが亡くなった後の後釜を狙っていたこともわかりました。
兎に角、ベティの部屋にもストッキングがありました。急いで警部に連絡します。
そして次の犯行予告が届きます。
次はドンカスター。ここで連続殺人を止めることが出来るのか。いよいよクライマックスです。
連続殺人事件の横で垣間見る人間ドラマがスゴいですね。逞しさを感じます。