見出し画像

探偵・癸生川凌介事件譚『海楼館殺人事件』vol.4

馬込さんの部屋を探しているとノートが見つかります。

▲ノートには馬込ではなく多摩ヶ原

そこには馬込さんの悲痛な叫びが書かれていました。

▲未だ見ぬ我が子へ
  • 自分が本物の多摩ヶ原

  • 前々会長の隠し子であった

  • 母や妻、子供と静かに暮らしていた

  • 前々会長が死に際に自分を後継者に指名した

  • 会社を首になり、帝王学を学ばされた

  • 妻と離婚させられた

  • 能力が低いと見ると監禁され、実働は会社の上層部が行っていた

  • 影武者がたてられ、好き放題していた

  • 影武者は会長職を辞めさせられた

  • 今回のイベントも影武者

  • 池上さんから影武者を殺すように指示があった

  • これ幸いと、池上も殺して自由になりたい

そして、殴り書きで自殺に至った経緯が書かれていました。

  • 死体を運ぶ姿を嶺町さんに見られたため殺害

  • 池上から嶺町さんが自分の子供だと知る

  • 絶望で自殺

事の顛末を知り、なんとも言えない空気に。やりきれない大森さんに

▲身近な人を失ったことを話す伊綱さん

自分の過去の経験を話して、現実と向き合って進んでほしいと伊綱はアドバイスします。若いのに色々と伊綱さんもあったんですね。ともあれ、この連続殺人もひとまず終了。次の日の迎えを待つことに。

朝、クルーザーと現れたのは癸生川さん!

▲ついに癸生川さんが登場

どうやら一足早く来たようです。伊綱さんが癸生川探偵に説明すると、癸生川さんは事件は終わっていないと話します。そして、萩中さんを捕まえてくると、

▲真犯人は萩中

彼こそが真犯人だと話します。

癸生川さんが言うには、嶺町さんも萩中さんも両方とも隠し子だということ。そして、ノートに書いてあったのは全くのデタラメ。多摩ヶ原さんはただのイタズラ好きのおじいさんで、殺されたのは本人だということです。

遺産目当ての萩中さんは嶺町さんに遺産が渡ることを聞き付けます。萩中さんは忌まわしい記憶のある子供のようで、遺産を渡さないとのこと。

▲殺害の動機はシンプル

そこで、萩中さんは嶺町さんの殺害を計画するのでした。

犯行はいたって簡単。彼がマスターキーを持っていたので事前に多摩ヶ原さんを殺害。イベントとして仮の遺体を置く代わりに本物が置かれた形になります。知らずに馬込さんは予定どおりに運んだだけでした。

▲かわいそうな馬込さん

そして、嶺町さんのときは予めマスターキーで忍び込んで…といった本当にシンプルな構造でした。

まあ、伊綱さんの推理は面白かったですが、流石に無理がありましたし。

▲自分の推理の穴に気づく伊綱さん

馬込さん、娘さんの写真持っていましたしね。

ということで真犯人を無事に捕えて事件は終了。実は癸生川さんは多摩ヶ原さんと他の事件で知り合っていたなんて落ちもありました。

▲監督が音楽も作ってるんですね

エンディング最後は次回作のオープニングで終わる形でした。

▲次回作のオープニングへの伏線

次も楽しみです。


金田一のような悲しみの物語かと思いきや、最後にどんでん返し。そこが痛快で面白かったです。エレベーターの逆転の発想はとても面白かったですけどね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?