![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/162989227/rectangle_large_type_2_3cb8d6815445433b8c219a2c7e9f930a.jpeg?width=1200)
観たかった観せたかった景色を見に行こう〜vol.11
若村麻由美の劇世界
あこがれいづる「源氏物語」よ
11/22初日
横正面り列真ん中
11/23マチネ
正面ろ列上手
11/23 ソワレ
横正面り列下手
初古典劇
初日本人役
初一人芝居
11作品目は新しい挑戦がこれでもか!ってくらいに盛りだくさん。
すごい一歩になったな…って3公演観て、改めて圭人くんのすごさ…真っ直ぐさ…好きのパワーを感じてる。
この真っ直ぐささ素直さが圭人くんの武器だなって思う。
好きってすごい!!
能楽堂。
観る場所によって照明の当たり方とか見える方向で色んな表情が見れて初めての能楽堂をすごく堪能した。
自然と背筋がシャンとするような空気が流れていて普段なら絶対敷居が高くて入れない空間に身をおけてすごく貴重な体験をさせてもらえて幸せだったな。
お着物を着ての観劇も初めてだったし大人になってもたくさんの初めてを教えてくれる圭人くんに会えて私、幸せだな♡
若村さん×笠井さんのトークの中で
笠井さんが圭人くんのために書き下ろしてくださった夕顔の物語の中で圭人くんも加えた台詞があることを教えくださったの嬉しかったな。
光添えたる夕顔の花〜光源氏
横通路から圭人くん光源氏登場
手には真っ赤な着物(夕顔)を携えている
![](https://assets.st-note.com/img/1732370174-9CLHrzuA0IcjZTM1gR6PUtXs.jpg?width=1200)
下はモスグリーン
白足袋
登場から光源氏は夕顔を亡くした悲しみに暮れている…
頬には涙…
心あてに それかとぞみる 白露の
光添えたる 夕顔の花
夕顔の名を呼ぶ時、ふっと口元が緩む…
なんて優しい声で
なんて優しい顔をするんだろう…
圭人くんの顔を見て一人芝居なんだからそこには居ないはずの夕顔に嫉妬しちゃう自分がいて…
もはや私も六条御息所じゃん…な状態になるくらいに2人だった。
圭人くん、アンドリュー•スコットの一人芝居のこと話してたけど、圭人くんもそうじゃん!!ってなってた(あーワーニャ見たい…)
そして圭人くん光源氏が夕顔に見える瞬間に「これは圭人くんの一人芝居」って自分に確認したりして…そのくらい演じ分けが自然だったし光源氏で夕顔だった。
あの髪型も前髪が伸びて顔にかかるのが平安時代の女性の髪型のように見えて
照明も白くなるとメイクをしたように見えて…それが横正面から見るとより女性に見えた。
光ありと見し夕顔のうは露は黄昏どきのそらめなりけり
この句の「いま見るとそれほどでもないみたい」
ここの夕顔を演じる圭人くんすっごくかわいかったな…(ここも回数重ねてより夕顔がキュートになっていったな)
ふふふ笑
って聞こえてきそうな顔した無邪気な夕顔と同時にそれを愛おしむ光源氏…
これが一人芝居だなんて!!って思うくらい。
圭人くんすごい…!!
そのあとの2人が愛し合うシーンは圭人くん1人なのに2人にしか思えなくて真っ赤な着物が艶かしくて
そして甘くて…
あぁ夕顔…(羨ましい…←圭人くん1人です)
ここのシーンは回数重ねてどんどん圭人くん光源氏が色っぽくなってるのけしからんです(褒めてる)
圭人くんもこうやって愛する人を見つめるんだろうか…なんてまた六条御息所になる私←
一人芝居なのを忘れちゃうくらい…
2人が見える湿度の高い美しい場面。
夕顔の話をする時の優しい声も顔も六条御息所の話をする時の苦々しい顔も
好きな人が出来た時のあの気持ちを思うめっちゃ分かるし自分勝手なのはそうなんだけどそれでも止められない…って言うのは誰にでもあるよね?
それが私ならいいのに…(back number風味)
それが恋。
そして六条御息所によって夕顔は亡くなってしまうのだけどこのあとの光源氏が錯乱状態に陥るところはまだ17歳なんだなって、初めて本気になった人に出会ったならそうなっちゃうよね(六条御息所のことを疎かにする)って…だからこそ源氏の悲しみが深く伝ってくる。
何度も何度も名前を呼んで、その呼びかけの「夕顔?」「…夕顔?」間を充分に取ることで劇場の中の空気が光源氏一点に集まってくるのが分かって…
息をして欲しいって懇願して、目の前で起きてることを信じられない様子が手に取るように分かって…
動揺して動き回る姿が痛々しくて…
その絶頂の中で倒れ込んで…暗転…
呆然としたまま光源氏の悲しみだけを受け止める…
すごいラスト…
光源氏が夕顔に「恋をするからこんなにも気をもんで…」みたいに言うところ。
圭人くんがこの舞台に出るきっかけも
私がこの舞台を観にくるきっかけも
それは全部「好き」から始まっていて
好きは世界を動かすんだな…って改めて感じてるし私はまた圭人くんに401億回目の恋しながらお家に帰ってる。
圭人くん大好きだよーーー!!