2023Season-新体制発表会
新体制発表会はハワイアンズ
仕事でバタバタとしている間に、すっかり2023シーズンもスタート間近となってしまった。ご無沙汰しています、アテクシです。
1月22日、いわきFCの新体制発表会がスパリゾートハワイアンズで開かれた。今年の新体制発表会は、過去の発表会と比較しても明るい雰囲気を全面に押し出した素晴らしい会となった。今回の新体制発表会の持つ意義を、自分なりの視点でまとめてみたい。
冒頭からのエンターテインメント
いわきFC×スパリゾートハワイアンズの新体制発表会は、エンターテインメント性にあふれ、想像以上に明るく、楽しく、華やかなものだった。個人のイメージだが、両者の思想に垣間見える思想は残しつつ、エンターテインメント性を加えて「楽しく盛り上がった先に生まれる何か」というワクワクを瞬時に感じさせてくれる発表会だった。
新体制発表会はファイヤーナイフダンスチーム・シバオラの演舞でスタート。この瞬間、いわきFCの新体制発表会であるはずのステージはハワイアンズカラーに染まる。悪くない。悪くないどころか、物凄いケミストリーを感じてしまう。ステージでは、スタジアムDJ・SOUさんの挨拶に続いて大倉社長が登場。SOUさんも大倉社長もアロハシャツに「ALOHA!!」の掛け声。乗る気満々だ。大倉社長の100%振り切るという姿勢がアロハシャツに現れていたような気がしないでもない。
共通する覚悟
スタッフ紹介に続きスローガン発表、そして毎回恒例となっている「選手がその年の練習開始日に見る動画」が流される。スパリゾートハワイアンズという場所でこの動画を見た時に不思議な感覚を覚えた。
東日本大震災が発生した2011年、被災地が元気だということを、日本中を元気にすることを目的に全国をフラガールが巡った「フラガールきずなキャラバン」その冒頭で流された動画と、いわきFCが今回発表した動画にある共通の「覚悟」を感じたのだ。
詳しくは動画を見ていただきたいが、フラガールによる「私たちは負けません。かつて絶望の淵にあったいわきのまちを、笑顔に溢れる場所に変えた女たち 私たちはその末裔なのです」という言葉の持つ覚悟といわきFCの動画に出された「魂の息吹くフットボールは この地域の人たちの生きざまと、重なり合う 臆することなく戦え」という言葉の持つ覚悟は間違いなく同じ方向性にある。
あるべき姿とリスペクト
一方で、あれから12年という日々が流れた。震災直後にフラガールたちが望む望まないに関わらず担ってくれた「復興のシンボル」という位置づけは、勿論、まだまだ完全とは言い難いものの、復旧や人々の心の立ち直りを通した社会の安寧とともに少しずつ薄まっていった。それぞれがあるべき姿、いるべき場所に戻っていくことが復興なのだから当然のことだ。いつまでも復興のシンボルという十字架を彼女たちに背負わせていては駄目なのだ。
そんなフラガール×いわきFCという、地域の生きざまや精神性を体現している、体現してくれた存在が重なり合った時に、どんな相乗効果が現れるか。そこにとてつもない期待を感じてしまったのだ。まさに今回、スパリゾートハワイアンズを運営する常磐興産といわきFCが締結した包括連携協定「いわきワクワクプロジェクト」の名称の通り、ワクワクとテカテカが止まらないインターネッツ老人会。
ここまで長くなってしまったが、続いて感じたのは両者のリスペクト。
スタッフ紹介、スローガン発表の後、フラガールがやはり登場する。映画「フラガール」でも使用された人気曲"タフアフアイ"からスタートしたフラガールのショー部分は、人気曲の"Tutuki"も演目に挟みつつタヒチアンパートに移行。シバオラによるファイアーナイフダンス、"オテア"と続く。やはりタヒチアンのリズムは心地いい。タネイムアこそなかったものの、"フラガール~虹を"で〆るという構成は、2011年当時のグランドポリネシアンショーを凝縮したかのような内容だった。"オテア"が始まった瞬間に、2011年当時の気持ちが入ってきた。
ソロダンスパートのタネイムアをやらなかったのは、諸事情があるにせよ『今日の主役はいわきFC』というリスペクトの現れと自分は解釈している。"フラガール~虹を"で登場したハーマー&ドリーがほぼ完ぺきに踊ってくれたことも、ハワイアンズとフラガールに対するリスペクトと思っている。誰がどう言おうと勝手に思ってる。数年という期間はかかったけれど、これから両者が素晴らしい関係性を続けていけることを確信した。
止まらない、倒れない、立ち上がり続ける
新体制発表会は当然ながらクラブがその年のスローガンを発表したり、選手をお披露目する場であることは間違いない。けれど、今回に関しては個人的嗜好も含めていわきFCとハワイアンズの連携を中心にまとめてみた。
震災後のハワイアンズとフラガールについては、以前書いたnote→→こちら←←に記載したので時間がある方はご一読いただきたい。震災時、スパリゾートハワイアンズは甚大な被害を受けた。3月11日もだが、翌4月11日に発生した余震のダメージが大きく、一時「ハワイアンズはもう駄目ではないか」という声もあったほどだった。そんな中でも被害の少なかったホテルを原発避難者の為の仮設住宅として提供するなど、本当に被災者でありながら被災者に寄り添った対応を続けてくれた。
ハワイアンズもまた、止まらない、倒れない、立ち上がり続ける存在なのだ。
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