「怒り」についてー「嫌われる勇気」を途中まで読んだ
せめて全部読んでからにしなさいよ…と言われそうですが、日がな漫画やNetflixに呆けているのでむしろ途中まで読めた事を褒めたい。
大概は何でも読むと直ぐに忘れて一向に身に付かない質なのだけれど、今回、「怒り」について妙にハラオチした。
今まで読書というのがイマイチ実生活にリンクして来なかったが為に、役に立つか解らないようなモノを読んでも身に沁みて来なかったけれど、実体験が重なるとこんなにも沁みて来るのかと。
というのも、「怒り」という感情が今の職場には非常に多い。
シンガポールの建設現場なんて少し特殊(?)な所にいるけれども、とにかくみんな怒っている(!)
さすがに「みんな」は誇張だけれど、よく大声が聞こえてくる。
あまり色眼鏡で見るべきではないけれど、シンガポールに多い中華系、インド系の方々が、とりあえず大声でマウントを取ってくる。
(非常に冷静な方ももちろん居ます)
私も郷に入ってはと、声を張り上げたりしてみるのだけど、片や百戦錬磨の彼らには敵うべくもなく。
そもそもめっちゃ疲れるし、後味も悪い。
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そんな中で「嫌われる勇気」を読む。氏曰く、怒りとはコントロール可能な感情であると。
また「相手が悪いから(原因があるから)仕方なく怒りが降って沸く」のでなく、「相手を言い負かしたい(目的がある)から怒りを利用している」のだという。
どんなに怒り狂おうが、突然関係ない人(や目上の人など)から電話が掛かってきたら、普通に応対できるでしょ?っていう例えも分かりやすい。
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…なるほど、彼らはどうしようもなく感情に任せて(相手のせいにして)怒っているつもりでも、ホントはただ言い負かしたいからこんなに声を張り上げてるのか!
そう思うと、何だかアホらしくなってきた。
目先の言い合い勝負で勝ち負けを決めたところで何になるのかと。
周りは相変わらずなので、言わせっぱなしにはなるものの、幾分冷静になれた事で、逆に「俺はそんな安い勝負には乗らないんだぞ!」という感じで自己肯定するようになってきました。
(完全に怒らない人になった訳ではない)
読書体験で少しでも成長を感じたのは初めてかもしれないです。
今の自分に寄り添った本だと、こんなにも沁みるのかと。
…ならさっさと全部読めばいいのに。