マークを外す個人戦術
はじめに
こんにちは。
今回のテーマは『マークを外す個人戦術』です。
マークを外す。
それも、個人戦術で。
ここを深掘りして行きます。
まずは、その言葉の定義から。
そもそも「マークとは?」と。
以下の通りです。
「相手チームの特定の選手に守備を行なうことで、
相手にピッタリと付いて管理し、
その選手のプレーに制限を掛けること」を言います。
そして、
今回は『そのマークを外す個人戦術』に、
注力して記事を書こうと思うのです。
ピッタリ付いて来る選手に対して、
あの手この手でそれを外し、
「どうフリーになるのか」という所が、
今回の話題の中心です。
「マークを外す=フリーになる」ということ。
まずは具体的に話を始める前に、
「マークを外す個人戦術」について、
その内容を深掘りするキッカケから、
話をして行きましょう。
僕等、指導者の周りでは、
日々、サッカーの情報が出回っていて、
そこで対話をして、議論を重ねて、
「一番上手い選手って何が出来る選手?」と、
そんな話になったのです。
ボールスキルだ、
点が取れる選手だ、
ドリブルが上手い選手だ、
そんな話も出て来る訳ですね。
すると「やっぱりメッシが一番だよね」と、
そういう話になりまして。
そこから考えてみようぜ、と。
メッシの説明は不要でしょう?
皆さんご存知のはず。
では、メッシの何が凄いのか?と、
そこから発展して行きました。
バルセロナで黄金時代を作り、
パリ・サンジェルマンで活躍し、
今はマイアミで活躍している、と。
勿論、アルゼンチン代表でも、
その活躍は同様です。
何処にいても活躍する理由は、
「チームに依存しない個人の力がある」と。
個で優れているのは間違いないすぁう。
でも、メッシ自体は、
小柄だし、それなりに非力だし、
空中戦の高さとなると分も悪い。
世界で一番足が速い訳でもない。
ボールスキルとシュートは、
間違いなく天下一品。
でも、世界中の対戦選手は、
もうそんな事を知っています。
メッシが世界最高の選手だと、
世界中の選手が知っているのです。
そこで、彼のゴールシーンを観ると、
気付かされるんですよね。
何故か、ゴール前でフリーなんです。
上手いドリブルを見せて、
素晴らしいシュートを決めるのは、
もう間違いないんですけど、
キャリア晩年でさえ、
ゴールを決め続けるその理由は、
「マークを外すのが上手いのでは」と。
そう仮説を立てるに至ったのです。
何故ならば、対戦相手は、当然、
その世界最高の選手を離さないからです。
だって、メッシですよ?
世界で一番フリーにさせちゃダメな選手のはず。
人類で一番誰をフリーにしちゃダメか?
そう聞かれたら「リオネル・メッシ」のはず。
改めて言いますが、
そんな事は誰でも知ってます。
それでも、そのメッシが、
ゴール前でフリーなんです。
守備者は何をやっているんだ、と。
でも、同時に「メッシの力なのでは?」と。
その話と思考の流れで言うと、
「一番上手い選手って何が出来る選手?」から、
「一番上手いメッシは何が出来る選手?」と来て、
「一番上手くマークを外せる選手なんじゃないか」と。
なんだか三段論法みたいな所で、
そういう結末に辿り着いたんです。
勿論、ボールを持たせりゃ、超一級品。
そこも省けません。
でも、それでも、
あそこまでフリーになれるものか?と。
つまり、ボールを持ってない所も、
超一級品だからこそ、
メッシはメッシなのでは、と。
ボールを持たせれば超一級品ならば、
当然、守備者がそれを放ってはおきません。
パスは入らないし、
シュートも打たせて貰えません。
守備者も超一流選手ですからね。
それでもメッシは、
いつも素晴らしいプレーをします。
そこにはマークを外す個人戦術が、
秘められているのではないかと。
こんな話から、
今回の記事を作るに至ったのです。
僕等の現場で考えても、
似た様な事はあります。
実際に現場で、
スーパーなスキルを持った選手と、
出会う事があります。
その中から何人もプロになりました。
でも、彼等を追い掛けると、
彼等の持っているスキルほど、
プロで活躍をしていないケースが多い。
キャリアの何処かで限界の壁が来ている。
こんな選手に関しては、
「ボールが入れば素晴らしいけれど」と、
そんな注釈が付く事が多いんです。
つまり、試合中にボールを受けられない。
彼等に素晴らしい技術があるのは知ってる。
ただ、それはオンザボールの状態です。
でも、オフザボールが物足りないのではないか?
守備に邪魔をされ、
ボールを受けられないのでは、と。
そういう部分も仮説を後押ししました。
前置きが長くなりました。
思考は更に進んで、
優れたスキルを持つ選手達が、
メッシの様にマークを外せないのは何故か?
それは指導者にも原因があるのではないかと。
僕等はそこにも辿り着いた訳です。
つまり「僕等、指導者でさえ、
“マークを外す”という事に関しては、
実はよく分かっていないのでは」と。
そういう考えに至った訳なんです。
よし、それならば、
そこを深掘りしてみようぜ、と。
そういう結論になりました。
勿論、グループやチームで、
マークを外すことは、
フリーを生み出す為に重要な要素になりますが、
今回は、可能な限り、個人戦術に絞ります。
グループやチームでフリーを生み出す方法は、
他の所でも既に語っている所でもありますし、
折りを見て更なる発信をする事にします。
今回はあくまで「個人戦術でマークを外す」。
そこに注視して行きます。
メッシはチームを移っても、
活躍している訳ですしね。
フリーになる方法は色々とあるにせよ、
まずは最小の単位である、
「個人戦術でのマークを外し」について、
そこをまとめて語ってみよう、と。
そういう所で、今回の記事になりました。
マークを外す個人戦術を理解しておけば、
クラブやチームを変えても、
その術は活かされるはずだし、
そこにグループやチーム戦術を加えて、
より効果的に発揮して行けるはずです。
まずは個人戦術に絞って考え、
勉強と研究を重ねて、
今回の記事に漕ぎ着けた訳です。
その内容に付いて、
余す所なく言及して行きます。
それでは、はじまり、はじまり。
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