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マンツーマンプレス打開のケーススタディ

はじまり

こんにちは。
今回のテーマはこちらです。
マンツーマンプレスの打開のケーススタディ」です。
マンツーマンプレスの打開方法を紹介します。

その始まりは質問箱からです。

僕の質問箱には、
「マンツーマンで来られて苦しんでいます」
「マンツーマンにどう対策してますか?」
それらの声がよく届くのです。

それならば、今ここで、
僕は何かを始めることにして、
マンツーマンプレス対策noteを!”と、
ご期待に沿う形で発信となりました。

実際の試合においては、
守備側のマンツーマンプレスは、
よく見掛けるものですよね。

実は構築が簡単なのです。
行うだけなら深く考えなくても良いのです。
「お前が何番に付け!」と、
決めてしまうだけで何とかなるんです。

それもプレッシングであるので、
高い位置で奪い易い利点も大きく、
ボール奪取時には、
立ち位置が入れ替わり易いのも当たり前。
となれば、カウンターも炸裂し易いと、
そういう三段論法になるという訳です。

特にパスワークを主体とするチームには、
マンツーマンプレスで対策を狙う場面が、
多く見られると思います。

ビルドアップを使って前進したい。
そんな思いの指導者の方々が、
相手のマンツーマンプレスで、
ハメられてしまって、
「きーす、どうすりゃ良いんだ」と、
質問されて来たということでしょう。

普段から“後ろからスローで試合を作ってる”と、
偉そうに語っているきーすですから、
「何か手立ては持っているだろう」と

今回は、そのご要望にお応えしようと。
マンツーマンプレス対策を紹介するのです。

ただ、その紹介をする前に、
まずはそのマンツーマンプレスの歴史から、
簡単に触れて行きましょう。

サッカーの歴史の観点から見れば、
実際に原始的なサッカーは、
マンツーマンプレス気味の試合が多く、
その後にゾーンプレスが生まれました。

そちらが主体になった時代もありますが、
昨今ではマンツーマンプレスも多く見られます。

そうなった理由は、
自らの攻撃を意図的に構築しようと、
ビルドアップを狙うチームが増え、
それを阻害しようと考えるチームが、
マンツーマンプレスを採用する様になった、と。
そんな流れだと思います。

勿論、そこにあるのは意図対意図。
とても魅力あるせめぎ合いです。

今では逆に信じられませんが、
「マンツーマンプレスなんて時代遅れ」と、
そういう声も以前はよくあったんです。

それが今では、
様々な研鑽が施され、
新たな要素も組み込まれ、
最新鋭の守備戦術として、
マンツーマンプレスが復権したのです。

それに伴い、状況は複雑化し、
今度は構築する側が工夫を迫られていると。
これが今の現場の現状なのでしょう。

そのマンツーマンプレス復権について、
大きな功績を挙げた試合がありますので、
そちらを紹介したいと思います。

僕も懇意にさせていただいている、
サッカーの店長のブログに、
その試合の詳細が紹介されているので、
こちらを見ていただくことにしましょう。

2011年11月6日、
ビルバオ対バルセロナの試合。
大雨の中での凄い試合でした。
試合後にバルセロナのペップ監督が、
当時ビルバオの監督であった、
マヌエル・ビエルサ監督を絶賛したことでも、
よく知られる有名な試合です。

ビエルサは「オールコートマンツーマン」で、
バルセロナにプレスを掛けて来ました。

当時の試合はYouTubeで、
ダイジェストも閲覧可能です。
興味のある方は、是非、ご覧下さい。

また、同様にこちらが、
その試合のNumberの記事です。

僕も当時リアルタイムで試合を観戦し、
「うぁ、ビルバオ、スッゲー!」と、
感嘆した記憶があります。

当日に放送されていたWOWOWの試合で、
試合解説の野口幸司さんが、
試合開始数分で、
「ビルバオはマンツーマンですよ!」と、
そう解説されたのもナイスプレーでした。

この試合以降、
「マンツーマンプレスもやはり有効だよね」と、
そんな議論が活発になった記憶があります。

既にマンツーマンプレスについても、
更なる深掘りのnoteを書きたくなっていますが、
ボールを保持を志向する者としては、
素直にマンツーマンプレスに、
感嘆している訳には行きません。

今回は、その壁を打ち壊すこと、
その打開策の話を進めて行きましょう。

それでは、
マンツーマンプレス打開のケーススタディ、
はじまり、はじまり!

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