見出し画像

スローペースの矜持

はじめに

こんにちは。
今回のテーマは「スローペースの矜持」です。

まず最初に主張させていただきたいのは、
フットボールの魅力はスローペースにある
ということなのです。

そこに素晴らしさが凝縮されているのです。
今回ばかりは言わせていただきます。

でも、実際に現場でよく見るものは、
「ボールをドカドカ蹴ってばかり」
「リスク回避だけで終わってしまう」
「意図も狙いも少ないサッカー」
そういう代物ばかりですよね。

僕はそんなものに魅力は感じません。

スローペースフットボールに、
羨望の目線は送りながらも、
多くの指導者は言うんですよ。
『繋ぎたいんですけど、
勝たなきゃいけないんで』と。
『ウチの選手には無理なんで』と。
そんな言い訳をする指導者達が、
巷には溢れています。

彼等は決して認めませんが、
実はやりたいんですよ、出来ることなら。
『でも、どうしたら良いのか分からない』が、
きっと本音だと思うんですよね。
自らの無知を晒す訳にはいかないので、
『勝たなきゃならない』と、
そんな言い訳を持って来る訳です。

彼等からフットボールの矜持は感じ取れません。

繋いだら勝てないなんて、誰が言うの?”と、
僕は常々そう公言して来ました。
むしろ勝つ為には、
崇高で確率の高い手段だと、
そう思っているからです。

でも、そこにも問題はあって、
実際にスローペースで試合をしていると、
「バックパスばかり」
「誰もチャレンジしない」
「前に行ける選手が良い選手」
それっぽい言葉を並べられる訳です。

でも、本当にそれが真実なんですか?
サッカーの目的って理解されていますか?
フットボールはそんなチープな物ですか?
いつもそう反論したいのです。

深淵なるフットボールの世界を素人しない人達が、
自分の居場所を確保したいのでしょうか。
自分が分からないことを否定するんですかね。
「自分の知見が正しくあって欲しい」
「自分が教わったことが正解であって欲しい」
「恩師が間違っているはずがない」
そういう所でしょうか。

でも、繰り返しになりますが、
フットボールは浅いものではありません。
そんな安い言葉を並べて取り繕った所で、
ピッチの上で誤魔化すことは出来ません。

体裁だけを整えて、見栄だけ張って、
退屈でつまらないサッカーに終始して、
一体、それが何になるのでしょうか。

この世の中で、
フットボールに浪漫を見ないで、
何に想いを託せるんでしょうか。

たかがフットボール、
されどフットボールなんですよ。
そこに生き様を表現したいんです。
理想と夢を追い求めずにはいられないのです。

「スローペースフットボール」

その魅力と利点を紹介して行きたいと思います。

ここから先は

13,945字 / 6画像

¥ 1,000

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?