ロンドの哲学と実践
はじめに
こんにちは。
今回はサッカートレーニングの主軸である、
「ロンド」についての深掘り回です。
このロンドという代物、
恐らく、皆さんも、
実際に練習で行ったり、
見たことはある筈です。
「ロンド」という言葉も、
今では一般化しました。
昔はキャプテン翼の影響もあってか、
「鳥籠(とりかご)」と言われることが、
多かったと思います。
ちなみに今も言いますけどね。
僕が指導者を始めた頃に、
「ロンドの練習したい」と言ったら、
先輩指導者から『なんだそれ?』と、
そう言われたのも、今は昔。
今ではインターネットで検索すれば、
様々なメディアや媒体で、
各種のロンドについて、
多数のメソッドやメニューが、
沢山、出て来ます。
そちらの話の多くは、
Google先生にお任せしましょう。
とは言え、多かれ少なかれ、
そういう部分と、
同じ内容の物もあるでしょう。
それは、それほど大事で、
基礎になるという事です。
一部、内容が他の媒体と重なっていれば、
それはそれでご容赦下さい。
ここは先に断っておきます。
ただ、そうやって、今回も、
基礎的な事もしっかり抑えつつ、
インターネットでは、
調べても出て来ない部分についても、
どんどん触れて行くのです。
やはりきーすのオリジナリティも出したい。
お金を払って貰って、読んで貰うものですからね。
サクッとネットで検索して拾える情報なら、
わざわざ有料じゃなくても良いでしょう?
ということで、
他では言及されていないネタも、
僕はいつも発信する様に心掛けています。
今回もネタバレやコツの多数を紹介です。
「なるほど。きーすはそう考えてるのか」なんて、
皆様に楽しんで貰えたら最高です。
僕が実際に現場で行っている、
ロンドのトレーニング。
その哲学・思想・方法、
そして実際のメニューも紹介します!
勿論、それら全ては、
試合で活かす為に行っているものですから、
そのまま試合でも実践可能です。
指導者は元より、
選手や観戦者、
子供にサッカーを教えたい保護者の方々、
そういう人達にも向けて、
発信しておりますので、
そういう方々にも参考になると思います!
ロンドについて
さて、では、それら詳細を語る前に、
まずは一般的な話からです。
「ロンドとは何なのか?」と、
それを考える事にしましょう。
言葉の定義上での「ロンド」とは、
攻撃はボールを保持することが主な目的で、
守備はボール奪取を主な目的とする、
実践に近いトレーニングです。
実際にどの様なものか、
映像を観て貰う方が早くて分かり易いですよね。
ロンドとは以下の様な練習になります。
上記の動画の様に、
ボールを保持することと、
それを阻止・奪還すること、
それらを組み合わせたボール回しの練習です。
まず理解して欲しいことは、
「ロンドの中には、シュートの場面を除いて、
試合で起こることが凝縮されている」ということ。
ボールの奪い合い、スペースを探して動く、
非保持の動き方、ワンタッチでのプレー、
仲間の為の時間の創出、ボールの奪い方など、
多くの要素が盛り込まれているのです。
ここが単純なドリル練習とは違う所です。
この様な練習は、難しい言葉で、
グローバルトレーニングと言います。
包括的な練習ということですね。
ちなみにドリル形式は、
アナリティックトレーニングと言います。
ま、言葉は所詮は言葉なので。
サッカーでは、
言語化より具現化が重要になります。
そして、そのトレーニングの目的、
つまりロンドによって習得・向上可能な能力は、
「目まぐるしく変わる状況の中で、
如何に善処するかの問題解決能力」なのです。
ずばり高めたいのは「問題解決能力」です。
その為に、ロンドによって、
知性を磨き、技術を向上させ、
集中力を高め、判断力を伸ばし、
相手を騙し、仲間と連携する訳です。
全ては問題解決の為です。
ですから、
個別のスキル、
パス、ドリブルで抜く、
トラップ、コンオリ、
そういう事じゃないんですよ。
全てが必要になる訳です。
それは、勿論、守備の面でも同様です。
プレスやリトリートだけではなく、
奪いに行く・行かない状況判断、
管理する相手や奪いに行くタイミングなど、
守備の問題解決能力も同様に学べます。
仲間と相手のいる実戦形式の中で、
それらを幾つものスキルを駆使して、
問題を解決する能力を高められるかどうか。
これがロンドのトレーニングの目的なんです。
だからこそ、サッカーを行う上で、
非常に効果的なトレーニングとして、
確立されている訳ですね。
ここまで言及しておいて、
まだ無料って、そんなのありなのか。
まあ、ここまではあくまで前提です。
これらは常識でもある訳だし。
皆、分かってないけですけどね。
それでは、ここからは、
「それ以上のもの」を今回のnoteで、
紹介して行きましょう。
それでは深淵なるロンドの世界へようこそ。
はじまり、はじまり。
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