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撮影テクニック #光の演出家
こんにちは!
いつもスナップスナップをご利用いただき、ありがとうございます!
かかりつけカメラマンの渡辺啓太です。
6月19日(金)をもって、都道府県をまたぐ移動が解禁となりましたね。
先週末は天気がよく、久しぶりにお出かけをした方もいらっしゃるかもしれません。
ひきつづき感染対策をしっかりと続ける必要はありますが、
「これからどこに、どんな写真を撮りにいこうかな」と
休日の過ごし方を計画できることに喜びを感じています。
気づけば2020年も折り返し地点を迎え、
梅雨があければ季節は夏がやってきます!
真っ青な空に白い雲、キラキラの日差しはセルフ撮影の大きな味方です。
今回の撮影テクニックのテーマは
「光を使いわけて、思い出写真の演出家になろう」
今回はお外で撮影することを想定し、光を上手に使いわけながら
とっておきの1枚をより輝かせる演出家を目指しましょう!
【渡辺 啓太(わたなべ・けいた)】神奈川県川崎市生まれ。
高校時代にカメラマンという職業に憧れ、卒業後、写真学校に進学。
2018年 株式会社フォトクリエイトに入社。
フォトクリエイター(社員カメラマン)として、子どもたちの思い出を記録しつつ、ビジネスマンとして将来必要な知識を勉強中。
いざ、家族や友達の写真を撮ろうとした時に、
カメラを構えてみると画面全体が暗い・・
「あ、逆光だから暗くなってる。こっちから撮ったほうが良いかも!」
このやりとり、あるあるですよね。
皆さんの会話にもよく登場するこの「逆光」もふくめ、
光の種類を大きく分けると、以下の3種類に分類されます。
■順光・・・撮影者の背中側に光源がある
■逆光・・・被写体の背中側に光源がある
■サイド光・・・被写体の真横側に光源がある
名称からもなんとなく想像がつくかと思いますが、
図にしてみるとこんな感じです。
それぞれの光によって、
実は同じシーンを撮影しても雰囲気のちがう写真の仕上がりになります。
それではそれぞれの光の秘密を紐解いてみましょう!
順光
太陽が撮影者の背中側に位置した状態を順光といいます。
順光は、被写体を光でしっかりと照らすことができるため、「色鮮やか」で「くっきり・はっきり」とした写真を撮影できることが特徴です。
季節を感じさせる風景や、建造物を撮影する時におすすめです。
人物を撮影する際も「背景まできれいに写したい」という時には、順光で撮影するときれいな写真を撮ることが出来ます。
注意することもあり、光源が撮影者の背中側にあるということは
被写体にとって視線の先に強い光が位置することになります。
つまりとってもまぶしいので、表情がしかめっ面になってしまいがち。
夏の日差しが強い日やお子さまを撮影する時には、
長い時間をかけての順光での撮影を避けたり、
休憩を挟みながら撮影するなどの配慮が必要です。
逆光
順光に対して太陽が被写体の背中側に位置した状態を逆光といいます。
逆光は、「ふんわり」とした「やわらかい」写真を撮影できることが特徴です。
太陽に背を向けているため、まぶしいと感じることが少ないです。
その結果、子どもが自然な表情を見せてくれるため、
「笑顔を切り取る」のに適しています。
僕が一番意識して撮影している光でもあります。
逆光も注意すべきことがあり、
そのまま撮影すると顔が暗くなってしまうことです。
このような場合は、お手持ちのカメラやスマートフォンにある
「明るさ補正」を使用します。
明るさ補正を「+」の方に設定してあげることで、
だんだん肌が明るくなり綺麗な写真を撮影することができます。
サイド光
最後に紹介するのが、
太陽が被写体の真横側に位置した状態を指す「サイド光」です。
3つの光の中では、一番聞き慣れない言葉ではないでしょうか。
特徴としては身体の凹凸や角度によって、被写体を照らす部分と影になる部分ができることにより、「ドラマチック」に「カッコいい」印象を与える写真を撮ることができます。
運動会でのかけっこでの真剣な表情や、
ボールを投げたり、蹴る瞬間を撮影する時がおすすめです。
ポートレートを撮影する時には、逆光と使い分けることにより写真の表現の幅が広がります。
注意点としては顔の凹凸もはっきりするため、細かいシワや頬のほうれい線が実際よりも深く見えてしまうことがあります。気になる場合は影になる部分を気にかけながら撮影することが必要です。
今回僕を被写体にして、それぞれの光で撮影した写真を例として載せてみました。
同じ人物・同じ服装・同じポーズでも、光の位置を変えることによりそれぞれ雰囲気の違う写真の仕上がりになっているのではないかなと思います。
撮りたい雰囲気をイメージしながら上手に光を使って、
思い出写真をより輝かせる演出をしてみてくださいね。