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スポーツバー物語11ー六甲おろしに颯爽と(野球編)3ー
前回は野球編の阪神タイガース優勝の話でした。(上の写真が優勝の瞬間です)今回は野球編の最終回、野球編をまとめていきたいと思います。
スーパースターが来られても
私が以前勤務していた◯下電器には野球部がありました。
独身選手とはスポーツ寮で一緒だったこともあり、特に親しくさせていただいていました。
会社を退社後も気にしていただき、お店にもよく来ていただきました。
そんな彼らとは気楽に野球の話や近況報告をすることができましたが、たまに他のお客さまが、思わぬプロ野球選手を連れてきていただくこともありました。
オールスター選手が来られたこともあります。
そんな時、正直私は戸惑いました。
ケイタズバーにはVIPルームもなければ、ボディーガードもいません。
プロの選手はサービス精神旺盛で、気さくに話しかけていただくのは有難いんですが、会話もどこまで絡んでいいものか、距離感が全く掴めませんでした。
それどころか、プロ選手に対して、酔ったお客さまが失礼な言動をしないか、ハラハラしっぱなしでした。
そしてついにある日、私自身がしでかしてしまいました!
某パリーグのエース級のピッチャーに向かって、こう質問してしまったのです。
「ポジションはどこですか?」
空気が凍りつくのがわかりました。
その選手のプライドを傷付けてしまい、猛省した事を思い出します、どうもすいませんでした。
WBCの苦い思い出
第1回のWBC(ワールドベースボールクラッシック)が行われたのもこの頃です。
あるTV局から連絡がありました。
「中継をするならその模様を取材したい」という内容でしたので何気なくOKしたものの、実は平日の早朝の中継であることが判明しました。
私は、慌てて暇な友達を10名ほど集め、何とか観戦の雰囲気だけ繕いました。
今では恥ずかしい思い出です。
朝日が昇る中、レポーターの方が、「このように早朝でも人が集まり・・・」と無理矢理盛り上げて収録していたのを覚えています。
朝からビールを飲むわけにもいかず、お互いに厳しい取材でした。
こんなこともありました。サッカー日本代表の親善試合を中継していた日です。
選ばれた選手も内容もあまり良くなく、完敗でした。
どんよりした雰囲気の中、チャンネルを変えると○神タイガースの試合が中継されており、しかも接戦でした。
サッカーファンであるはずのお客さまはそのまま居残り、何故かサッカー以上の盛り上がりを見せたのでした。
今思えば接戦だったのが良かったのかもしれません。
この日はちょうど○日新聞さんが取材に来られていて、次の日の朝刊「青鉛筆」の欄に、「サッカーの後はタイガースで盛り上がるスポーツバー!大阪はやはりタイガース?」という内容の記事になっていました。
野球愛がつなぐファン同士の交流
最後に思い出深いお客さまを1人。
そのお客様は生粋の◯武ライオンズファン。
陽気な方でお酒も飲まれるので、◯神ファンとすぐに親しくなりました。
しかし、◯武ライオンズの試合は日本シリーズに進出しない限り、関西ではまず中継しません。(当時のパリーグは◯◯◯バンクが強かった)
でも、自虐的にいつも◯武のユニフォームを着られ、◯神ファンに混ざって楽しそうにお酒を飲まれていました。
そして、酔っ払うといつも赤い顔で「いいなあ、いいなあ」とつぶやいて帰っていくのです。
その背中からは、野球と応援するチームへの〝愛〟があふれていました。
今回は以上です。野球ファンもサッカーファンに負けず劣らず、熱い気持ちが表れていました。次回からは、「格闘技」ファンの分析に入ります。すでに、頭の中ではPRIDEのテーマソングがリフレインしています!
次回も楽しみにしている人、「出てこいやっ!」👍