スポーツバー物語13ー男のプライド(格闘技編②)ー

前回は「PRIDE」観戦の様子を中心にお伝えさせていただきました。人は血を見たら興奮するなんて過激なこともありましたが、今回は格闘技の選手の普段の様子をお伝えします。

タイガーマスクはリアルでも紳士

　ケイタズバーには、ありがたいことに多くの格闘技選手にご来店いただきました。

有名どころでは、あのアブドーラ・ザ・ブッチャー選手や、今回写真を載せさせていただきましたタイガーマスク選手(4代目)なども来られました。

タイガーマスク選手は一人で来られてカウンターで飲んでいたのですが、原作漫画同様、すごく紳士的に振る舞う方でした。

海外選手もグレッグ・ノートン選手をはじめ、その時代の選手らが束の間のリラックスした時間を過ごしに来られました。

来店前には連絡が入るものの、前もって予約があるわけではないので、当然、他のお客様は大変驚かれます。

プロレスに興味がないお客様も、その規格外の鍛えられた身体に驚愕され、一緒に写真を撮ったり、中には腕相撲を挑む猛者(単なる酔っ払いですが)もいて、店内が楽しいイベント空間のようになりました。

レスラーの方もその辺は心得ていて、嫌な顔一つせずサービス精神旺盛に対応していただき、自らも楽しんでいました。

こけたけどドロップキック！

中には笑っちゃう方もいて(有名なレフリーの方なんですが)、店内の女性客ほぼ全員を口説いて回るというレフリーにしては反則行為が得意な方もいました。

その口説き方や断られ方が面白くて、口説かれている方も嫌味なく断れるというここでもある意味エンタメ性あふれる方でした。

どのレスラーにも共通して言えることは、やはりお酒を浴びるほど飲むことです。

身体が大きい事もあるのか、飲む量も半端ない量でした。

ただし、ブッチャー選手だけは、赤ワインをたしなむ程度しか飲まないという事で、急遽赤ワインを買い出しに行った覚えがあります。

お酒もそこそこ入ってくると、大男が酔っ払ってこけたりして、お酒が入ったらみんな同じだよねーとこれまた楽しい時間になりました。

しかし、そのこけて笑われている選手がプロレスの試合中継でドロップキック！
派手なパフォーマンスを連発するんです！

その選手が、大観衆の声援を浴びて輝いている姿を見るとやはりプロフェッショナルだなあと、グラスを拭きながら妙に感動する自分がいるのでした。

今回はここまでになります。
最後までご拝読いただきありがとうございました。
次回は格闘技編の最終回、特別編として一番思い入れのある選手との思い出をご紹介したいと思います。
皆さんにぜひ覚えて欲しい選手とのエピソードをご紹介します。