スポーツバー物語⑨ー六甲おろしに颯爽と(野球編)ー
今回からは、スポーツバー3大スポーツの2種目目、「野球編」です。野球編と言っても、皆さんのご想像通り、「阪神タイガース」がほぼ全てです。阪神タイガースには〝六甲おろし〟という有名な応援歌があり、阪神ファンは全員歌えます(笑)
サポーターと野球ファンの違い
「スポーツバーにおける、野球ファンとサッカーのサポーターの違いは何か?」
この問いに対する明確な答えは、「サッカーのサポーターに比べて、野球ファンはお酒を飲む量が圧倒的に多い。」です。
サッカーのサポーターが、試合中は応援歌を歌って縦ノリを続けるのに対し、野球ファンは、三振で1杯、ホームランで1杯、エラーでもう1杯と、ベロベロになるまで飲み続けます。
幸い、ケイタズバー開業中は、阪神タイガースが2度優勝し、大いに(お店の利益も)盛り上がりました。
サッカーとの違いは他にもあります。野球ファンはグッズ・応援用具をたくさん持参してきます。
大小それぞれのメガホン、7回に飛ばすジェット風船、オリジナル感満載のハッピやハチマキと個性豊かな出立です。
中には◯走族さながらのタイガースニッカボッカなどもあり、カラフルで楽しかったです。
そして何より、野球ファンの特徴は「野次」です。
「野次」と言っても「愛のある野次」というのでしょうか、「お前は今日からきゅうじこうじや!(若い人はわからない)」などと、思わず吹き出してしまいそうな野次もあり、野球ファンって面白いなあと思いました。
そして、トランペットの先導で、選手一人ひとりにある応援歌を全員が歌える!これもビックリでした。
京橋の夜にメガホンが鳴り響く
阪神戦は、7回が終わるとジェット風船が上がります。
ケイタズバーでも写真のように毎試合ジェット風船が上がりました、と言っても甲子園と違って天井があるので、すぐ天井にぶつかり床で暴れてますが。
そして、勝利した暁には〝六甲おろし〟の大合唱!
皆さん相当飲まれていて、会計を済まされても赤い顔して歌いながら、お店を出ていかれました。
京橋の夜、あちらこちらでメガホンが鳴り響く音がこだましてました。
問題は負けた時です。
「いてまうぞ!◯本!」「野球してんのアニキだけや!」もう言いたい放題です!
そして、誰もが最後にこうつぶやきます・・・
「バース呼んでこいや、バース」
今回はここまでです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。ファンの球団を愛する形はそれぞれですが、気持ちは十分伝わる野球応援でした。次回は、スポーツバーから見た、阪神タイガース優勝の瞬間です。また読んでいただけたら嬉しいです。