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私がラリー・ドリューに近づきたい本当の理由 ーあなたは指導中座りますか?ー
「男が男にほれる」なんて言いますが、そんな事あると思いますか?
私は、あると思います。
今回は、私自身が体験した〝男にほれた話〟です。
あなたは指導中座りますか?
これを読んでいただいている皆さんの中には、バスケットボールに限らず、現場(主に部活)で指導をされている方も者いらっしゃるでしょう。
唐突ですが、その皆さんに質問です。
「あなたは指導中座りますか?」
コーチ・ドリューが放った一言
前回ご紹介したコーチ・ドリューによる、練習中のエピソードです。
練習途中で、ウォーターブレイク(小休止)がありました。
精力的に動いていたコーチ・ドリューは、汗を拭きながら、ミネラルウォーターを飲んでいました。
私は自称「目配り・気配り・心配り」のマネージャー!
早速、気を利かせて、コーチ・ドリューのもとへと〝イス〟を持っていきました。
コーチドリューは、一瞬〝?〟という顔をしました。
私は、さも得意気に、「どうぞ!休んでください!」と、ボディランゲージで伝えました。
すると、コーチドリューはニヤリとして、こう言いました。
「ケイタ、ありがとう。でも、イスに座って選手が上手くなるかい?」
もちろん、通訳を介してでしたが、ビビーン!と心に響くものがありました。
私が経験してきた、(または見てきた)〝学校の先生〟は皆、イスに座ります。
それが当たり前だと思っていました。
しかし、このコーチドリューの一言で、私の〝コーチングスタイル〟の概念は、ガラリ一変しました。
私が、コーチドリューに近づきたいと思った本当の理由は、この一言によるものです。
それからというもの、私は指導中(正確には試合を除く練習中)座らないよう意識しています。
逆に今では、イスに座って指導されている部活顧問の先生を見ると、非常に違和感を感じます。
皆さんはいかがですか?
今回は、ここまでデス😊
日本では常識でも、海外では非常識ということはたくさんありますよね。コーチドリューの指導に対する姿勢は本当に素晴らしいものでした。おまけですが、コーチドリューは、私に「全員のニックネームを教えてくれ」とも言いました。当時、一人の選手のあだ名が「ピッペン(当時のシカゴブルズの選手:理由は顔が似ていたため)」でした。それを見たコーチドリューは大爆笑しながら、「Oh!ピィ〜ッぺ〜ン!」と叫んだのを思い出します。そんなユーモアもあり、選手思いの〝カッコいい〟コーチでした。