【2024.10ver】今月のTikTok流行曲 Report written by Hi-Trink Inc.
株式会社ハイトリンクの山本です!
10月のTikTokヒット曲を一緒に振り返っていきましょう!
(各種数値は10月末の執筆日現在のもです)
①ピラピー/ピラフ星人
・リリースレーベル なし
・リリース日現在のSpotify再生数 390,104
・YouTubeMV再生数 95万回
・どんなUGCが発生したか?
ラッパー/ヒップホップMCとして、そしてTikTokやYouTubeといったフィールドでもアクティブに活動するピラフ星人。わずか1年ほどでフォロワー10万人を超える急成長を遂げた。ダンサブルなビートで耳に残るキャッチーなフックを持つ「ピラピー」は、手を合わせ上に突き上げはじまる。ピラフ星人自身の振り付け動画からTikTokでは楽曲を使用したダンス動画が大量に作成されている
・UGCはどの界隈で使われているか?
TikTokerやインフルエンサーの多くが使用。キャッチーなビートと振り付けにより気取らないユニークな一面を演出できることから、男女問わず、10代を中心に拡散されている。
・バズった理由を一言でまとめると
中毒性のあるリズム×ユニークな歌詞がTikTokユーザーの遊び心を掴んだ
・山本一言コメント
野菜をもじった遊べるダンス系は定期的にHitが多数出ているジャンルです。
例を挙げると『毒キノコの歌』『さつまいもタイム』『ニンジーン Loves you yeah!』など。
(きのこは野菜じゃない!みたいな野暮なツッコミはやめて下さい笑)
これらのUGCが伸びる理由の本質は、特に日本の若い女性はSNSで自分の可愛いをアピールする時"アピールをやりすぎたくない"と思っている事に起因すると思っています。
これらと本質的に共通点のある事例を紹介しましょう。
例えばXに自撮り写真を投稿する時、同じような写真を4枚まとめて投稿する女の子は多いです。
これは『1枚だけアップするとそれが大きく表示されてタイムラインに乗るのが恥ずかしい』というインサイトで、これらの本質もアピールをやりすぎたくない事に起因します。
普段からこのような思考でSNSと向き合う女性インフルエンサーたちにとって、「可愛いをアピールできつつも"やりすぎてない動画が作れる曲"」というのは取り上げるハードルが低いのです。
自分の可愛さをブーストしつつもやりすぎてないと刷り込めるものの象徴として『野菜』がハマっている、と僕は解釈しています。
この流れはしばらく続くでしょう。来年も野菜のヒット曲は必ず出ます。
再現性高くUGCを当てたい人には超おすすめのテーマです。
ただし注意点が一つあり、あくまでこれはTikTok上でのインフルエンサーからの使い勝手がいいからUGC数が増えやすい、という話であって、その先のサブスクの再生やMVの再生に繋げるには別の施策が必要です。
つまり野菜の曲単体では音楽自体に注目しようという誘導に持っていき辛いアーティストが殆どだという事です。
ここと相性の良いアーティストをアサインする(例えば子供のファンが多いアーティストなどは相性がいいでしょうね)、或いは別でサブスクに繋げる施策を組み込んでしまう、などの対策が必要です。
それがない場合はTikTok内のUGC拡大だけで完結してしまいます。
本楽曲に関してもTikTok内UGC数以外のパラメーターは軒並み伸び悩んでいる数値感ですね。
②NEW LOOK/MISAMO
・リリースレーベル ワーナーミュージック·ジャパン
・リリース日現在のSpotify再生数 6,567,411
・YouTubeMV再生数 954万回
・どんなUGCが発生したか?
安室奈美恵が2008年にリリースした「NEW LOOK」をカバーした楽曲。MVは「過去の憧れにインスパイアされた現在のMISAMOが、憧れの舞台を再解釈して披露する」といった内容。実際MISAMOは安室奈美恵に憧れ芸能界に入っている。時代や背景は違えど誰かに憧れをもって努力するといったストーリーが、同じ経験を持つ多くの人に向けたエールになり共感を呼んでいる。TWICEの公式アカウントからの投稿が注目され、ファンが振り付けを真似した動画を投稿することで、ダンスチャレンジも盛り上がりを見せており、一層広がりを見せている。
・UGCはどの界隈で使われているか?
K-popアイドルやインフルエンサーの多くも使用。彼らの影響力によってさらに拡散。実際に使用しているのはTikTokerや女子高生インフルエンサーだが、16年前のヒット曲をカバーしたことにより幅広い年代に認知されるきっかけとなり得る。
・バズった理由を一言でまとめると
キャッチーなリズムと映えるダンスでついつい真似したくなる
・山本一言コメント
TikTokUGCが伸びる理由は全く同じ曲は一つとしてない程、曲によって異なる理由で伸びている事はこのレポートを定期的に読んでくださっている方ならお分かりかと思いますが、ことK-Pop曲やK-Popがイノベーターとして機能したようなものに関しては僕のようなSNSのオーガニックアカウントで0→1の立ち上げを得意とするマーケターが語れる事は少ないように感じます。
何故ならこれらの曲はある種旧来的な、政治的なマーケティングで伸びている要素が強いからです。
ここで僕らが忘れてはいけないのは、昭和〜平成からある旧来的なマーケティング手法ーーつまりTVの露出やマスメディアのジャックで話題感を演出する手法などーーがSNS上では使えなくなったことは一切ないという事です。
むしろアーティストによってはそちらの方が断然ハマるし、強い。
そして一定以上のバズを狙うなら起点が例えオーガニックからの0→1だったとしてもそれらも加味し総合的に戦わざるを得ません。
旧来的手法も魅せ方を変えれば依然としてSNSでも有効に機能する中で、オーガニックから伸びる、UGCを味方につけて群的に伸びていく、という新しい戦い方が増えた、と解釈する方が本質に近いと考えるべきです。
③9/21 がーどまん
・リリースレーベル ROKUDENASHI UNIVERSE
・リリース日現在のSpotify再生数 195,773
・YouTubeMV再生数 67万回
・どんなUGCが発生したか?
シンプルで中毒性のあるメロディとリズミカルな歌詞が多くのユーザーに人気を集めている。曲に合わせた振り付けやシンプルなダンスチャレンジは「#が一どまんチャレンジ」「#ガードマンチャレンジ」などのハッシュタグで広まり、若い世代のユーザーの間で多くの投稿がされている。特にスカイピースのテオくんとのトラブルが大きな話題を呼び、さらに注目を集めた。トラブルが明るみに出たことで、「9/21」の楽曲と関連ダンスの注目度はさらに高まり、多くのユーザーがダンスチャレンジを行い、さらに拡散される結果となった。
・UGCはどの界隈で使われているか?
YouTuberを中心に広がりを見せ、TikTokerにも拡散された。高校生インフルエンサーなど男女問わず使用できることから、より一層広がりを見せている。
・バズった理由を一言でまとめると
共感できるリリック×SNS戦略の成功
・山本一言コメント
最近UGCが増えるかどうかのセンターピンだなーとより実感してるのが
「楽曲ジャンル×歌詞」と「使う界隈」との相性です。
分かり易い例えで言うと、ギャル属性のインフルエンサーなどはクラブ文化に馴染みがあるので「EDM」を取り上げやすい傾向にあるなど。
特にイノベーターフェーズに於いてはインフルエンサー自身にいい曲だ!この曲かっこいい!と思ってもらえるかどうかは意外と本質です。
そう思われるかどうかはちょっと前までは歌詞の方が大事なのかな?と思っていたのですが、やはりジャンルもとても大事です。
ジャンルがインフルエンサーに歓迎されてないせいで伸びてない曲も最近いっぱいみてきたからそう考えが変わってきました。
さて、そのような前提の上で本楽曲を聴いてみると、サウンド感が平成っぽくて少し古めかしい印象である事が"UGC拡大を阻害"していると思いました。
勿論平成感自体はファッション等含めて昨今のSNSではトレンドではあります。しかしこの曲調は平成の中では新しすぎる。
具体的に言うと、同じ平成感であっても「ロマンスの神様」までいくとエモいなのですが、このくらいだとまだ「古い」な印象です。(僕的には全盛期のGReeeeNやORANGE RANGEっぽいなと思いましたので)
なのでこの楽曲のUGC拡大の本質的な僕なりの解釈で言うと、
イノベーターが数字持ってるYouTuberリリースでインフルエンサーの友達も多くそこの使い方やキャンペーンの戦略もよかったのと、
歌詞はとても良かったのでそこで強引に伸ばしている印象で、楽曲自体のパワーは弱めな印象でした。フォロワー0人のアカウントでリリースしてたら端にも棒にも降らなかったでしょう。
例えば曲調がもっとyoasobiさんや最近のボカロ曲っぽい感じなどだったらもっと自然に伸びていたと思います。
④CRAZY/LE SSERAFIM
・リリースレーベル UNIVERSAL MUSIC JAPAN
・リリース日現在のSpotify再生数 98,772,725
・YouTubeMV再生数 8476万回
・どんなUGCが発生したか?
キャッチーなビートと独特な振り付け。ヴォーギングというモデルのようなポーズや鋭い角度のある動きが特徴の振り付けが視覚的に魅力的。ダンスチャレンジとして多くの人に共有されている。K-POP楽曲は高難度のダンスにチャレンジする投稿が多かったが、本曲はバグが起きているかのように一定の動作を繰り返すトレンドが発生している。比較的簡単にトライでき、かつオリジナリティが生まれるため、ユーザーのチャレンジ意欲を高めている。
・UGCはどの界隈で使われているか?
K-POPアイドルの多くが使用することで拡散された。またTikTokerやインフルエンサーなどもバグが起きているかのような振りに合わせてチャレンジを行っている。無表情という新しい一面を見せられることもあり、男女·世代問わずできるチャレンジとして広がりを見せている。
・バズった理由を一言でまとめると
クセになるリズムと唯一無二の振りで、一度見たら忘れられない
・山本一言コメント
この曲もNEW LOOKと同じようなタイプなので、特に新しく語る事はないのですが、LE SSERAFIMさんのオリジナル動画の早回しの感じが韓国のトレンドっぽいなと思いました。クオリティも高い。
ショート動画の映像クオリティに関して、日本は、アメリカや韓国、中国と比べ後進国気味だと僕は感じています。
久々にLE SSERAFIMさんの動画をアカウントに飛んで何本か見させて頂いてより感じました。国内のアイドルより撮影も、編集もクオリティが高い。
勿論ファンがアイドルに何を求めるか?が国内と韓国ではだいぶ違う文化の上に成り立っているので一概に日本が遅れている、と解釈はできませんが、ゆっくりと日本も韓国のクオリティでないと伸びなくなってくる時代に今後突入していくと思います。
撮影録音技術、編集技術の訓練や座組みの調整は、今から仕込んでおくべきでしょう。
⑤悪い人/戦慄かなの
・リリースレーベル SPEEDSTAR RECORDS
・リリース日現在のSpotify再生数 464,008
・YouTubeMV再生数 80万回
・どんなUGCが発生したか?
ヤングスキ二ーのかやゆーが楽曲提供した本曲。恋愛における複雑な感情や葛藤が表現されており、若い世代を中心に多くの人が共感している。自分の気持ちを代弁してくれるような歌詞が、特にTikTok世代に響いている。切ない雰囲気と中毒性のあるメロディーが特徴的で、バックグラウンド音楽として使用することも。振り付けも比較的簡単にマネできることから多くのユーザーが挑戦している。
・UGCはどの界隈で使われているか?
中高生が多くが使用している。恋愛や友情に対する思いや葛藤を歌った内容に合わせて、切なげな表情での投稿が多い。
明るい普段の可愛さとのギャップを演出できるので、TikTokerや女子高生インフルエンサーなどに好まれている。
・バズった理由を一言でまとめると
共感を呼ぶ歌詞×ギャップで大人かわいさを演出
・山本一言コメント
『Chill調×かわいい』の流行もずっと続くジャンルの一つです。
同じ座組みで「ベランダ」もバズっていたのは記憶に新しいです。
このジャンルは病み系女子界隈での拡大が本当に早く、この界隈は性質としてバズるかどうかとかより自己表現を重視する界隈なので、バズっていない新曲であっても取り上げてもらいやすいです。
要するにイノベーターがオーガニックから生まれやすいジャンルなので、フォロワー数が少ない新人アーティストにおすすめです。
しかしその反面UGC5万を超えるような特大Hitは出にくいという性質も併せもちます。
来年もこの曲調でUGC2万程度の新曲は2,3曲出る事は固いと思います。
⑥POP IN2/B小町ルビー
・リリースレーベル KADOKAWA
・リリース日現在のSpotify再生数 2,895,095
・YouTubeMV再生数 1440万回
・どんなUGCが発生したか?
楽曲がアニメ『推しの子』の新シーズンとリンクしており、映像の中でのルビーの「闇堕ち」したような表情やシーンが視覚的にも印象的。SNSでも多くの視聴者の関心を集めている。公式アカウントが振り付け動画を公開したことで、ファンや一般のユーザーも「踊ってみた」動画を投稿し、#popin2や#推しの子などのハッシュタグでシェアされている。振り付けを真似しやすいことも人気の要因。「闇堕ち」要素を取り入れた振り付けが注目されている点も影響している。
・UGCはどの界隈で使われているか?
アニメ公式声優がYouTubeでダンス動画を公開。コスプレイヤーやアニメファンの間で多く使用された。またハロウィンに合わせTikTokerなども多く使用し始めたことでより拡散された。
・バズった理由を一言でまとめると
スピード感のあるメロディー×完成度の高いダンスが頭から離れない
・山本一言コメント
偶然ではあるのですが、作中でMVの撮影をする話が描かれていたのが強すぎましたね。
アニメ中にタイアップ商品を登場させるというプロモーションがあることから分かるように、作中に登場していたものが現実に現れるという導線はアニメ界隈のファンと相性が良すぎます。これがYouTubeのMVが再生された理由であり、それを基点としてTikTokでもUGCが回ったイメージです。
特別TikTokでUGCが回るような要素がある曲ではないです。外部の施策が素晴らしすぎたので連動して回っているイメージ。なのでUGC数のMAX値は例外的な動きが起きない限り基本的に今でしょう。
推しの子だとこの動画が伸びていたのも印象的でした。
作中に出てくる架空の舞台「東京ブレイド」を見にいった観客になりきってレビュー動画を投稿するという動画です。
アニメオタクってこういう作中のものが現実になるっていう商法には弱いんですよ。
またアニメ作中で(劇中の設定としての)MVの監督であるアネモネが「商業クリエイターだってただのアーティストに戻りたい時はある」と発言していたのも「じゃあそんなMVってどんなの?!」と本編MVが見たくなりすぎる仕掛けだったし、そもそものシナリオからマーケティング的なシナジーを感じる素晴らしい施策でした。結果論ですが。
こういうの意図的にシナリオから組み込んでマーケする作品作りをしたいですねぇー。そういう仕事あったら下さい。時給100円でもやります。
⑦ネオンサイン/Яu-a
・リリースレーベル なし
・リリース日現在のSpotify再生数 3,773,348
・YouTubeMV再生数 481万回
・どんなUGCが発生したか?
Яu-aならではの世界観に惹かれるリスナーが増加し多くの支持を得ている。自らTikTokで制作過程や歌詞動画を投稿するなど、SNSを通じた積極的な発信がリスナーの共感を呼び、ユーザー間で自然に広がっていった。10代から20代の若年層、特に「地雷系女子」と呼ばれる、エッジの効いたスタイルや個性的なファッションを好むユーザー層から支持を集めている。刺激的で挑発的な歌詞や、ハイパーポップのエネルギッシュなサウンドに共感。また、彼女の「病みかわいい」世界観に引き込まれるユーザーが増加。個人がクリエイティブに動きを加えてシェアしやすく、結果として「ネオンサイン」を使用した動画がさまざまなスタイルで拡散されている。
・UGCはどの界隈で使われているか?
本楽曲が持つ”病みかわいい”が動画にエモさや切なさといったエフェクトをかけることができるため、性別年代関係なく、多くのコンテンツでバックグラウンドとして使用されている。
・バズった理由を一言でまとめると
中毒性のある病みかわいいエフェクトが拡散
・山本一言コメント
この曲は構成がとても優秀な作品だと思います。
まずイントロが楽器数1本で、なのに音圧があって、エモさを感情を掻き立てられて、フレーズも今っぽいのがいい。
BGMとして優秀に機能する要素を満たしすぎている上に尺感も丁度よくキリハリできる感じになっている。
教科書のような美しいイントロだと思いました。
そして歌が入ってからも最初に掻き立てた感情と同一の方向性で、かつ歌詞も同一。最初に抱いた試聴動機のまま最後まで視聴完了させられている。
しかもこの曲調自体もずっとトレンドの方向。
伸びるべくして伸びている作品だと思います。
⑧かわいいだけじゃダメですか?/CUTIE STREET
・リリースレーベル KAWAII LAB.
・リリース日現在のSpotify再生数 2,633,154
・YouTubeMV再生数 447万回
・どんなUGCが発生したか?
本家のグループアカウントやメンバーアカウントからダンス動画が拡がっていった。オーディション番組で活躍したメンバーや今日好きに出ていたメンバーも多く、TikTok世代の既存ファンも多い。「かわいいだけじゃだめですか?」に対して「だめに決まってんだろおじさん」なども登場し、まだまだ拡散し続けている。
・UGCはどの界隈で使われているか?
あらゆる”カワイイ”に対応できることからTikToker、女子高生インフルエンサー、動物系、二次創作系、幅広く使用されている。
・バズった理由を一言でまとめると
多方面から攻めるカワイイの大渋滞
・山本一言コメント
今レポート1本執筆中ですのでお待ちください。
後日追記します。
⑨APT./ROSE&Bruno Mars
・リリースレーベル アトランティックレコード
・リリース日現在のSpotify再生数 169,395,365
・YouTubeMV再生数 2.1億回
・どんなUGCが発生したか?
“アパトゥ現象”が世界中で発生。日本でも「APT.」旋風は凄まじい。 リリースから2週間足らずで日本だけでユーザーが楽曲を使用した投稿数が約37.2万件、視聴数が2億回と「アパトゥ現象」が急拡大している。Apt.は韓国で広く知られる飲み会ゲームにインスパイアされたもの。早くもK-POPアイドルや日本でも有名人などが#APTダンスや#APTゲームをする投稿が急増。比較的簡単に踊れることもあり、ユーザーのダンス挑戦意欲も高めている。
・UGCはどの界隈で使われているか?
K-popアイドルグループの多くが使用。また日本でも渡辺直美などもAPTチャレンジをしており、認知はもはや世界レベル。TicTokerやインフルエンサーも多く使用している。これから年末に向けてAPTゲームに合わせてより拡散する模様。
・バズった理由を一言でまとめると
“アパトゥ現象”が世界中で大発生
⑩puppet_sunsun
・リリースレーベル 不明
・TikTok 406.2K
・YouTube登録者数 21.5万人
・どんなUGCが発生したか?
パペットスンスンは、パペットの国である『トゥーホック』に住んでいる6歳のパペット・スンスンのキャラクターを軸に展開するコンテンツ。主に映像作品と漫画作品の2つから構成されている。どこか懐かしさを感じるシュールな雰囲気が魅力。パペットとスンスンの所作や表情を真似て投稿するTikTokが急増。
・UGCはどの界隈で使われているか?
女性インフルエンサーやTicTokerの多くが使用。またコミカルな投稿をしているTicTokerや、子ども、動物系など幅広いジャンルで使用されている。
・バズった理由を一言でまとめると
どこか懐かしいシュールさがクセになる
・山本一言コメント
この曲が伸びている理由も本質的には「野菜シリーズ」と同じです。
個人的なこの曲からの学びは、IP感をいかになくしたキャラクターソングを作るかどうかがUGC数に関わるという点です。
通常よくある失敗施策が、バズるキャラクターソングを作ろうとして、キャラクター名とか、そこまで行かなくてもキャラクターの特徴とかを入れ込みすぎてしまって主体性が出てしまうパターンです。
知らない要素が入っているものは使われません。またPR臭の強いものも使われません。
この曲はパペットスンスンの「動き」という特徴的な要素でありつつも、元ネタ感を極限まで薄くした楽曲でUGCが伸びていた点はインフルエンサーインサイトをしっかり押さえていたポイントだと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?