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#ブエノス・アイレスの日々
Metropolitanoのない五月
二年前の今日、
ここBuenos Aires では Campeonato de baile de la Ciudad (通称 Metropolitano) と言われるタンゴの大会の決勝が行われれました。
Metropolitano大会とは、Buenos Aires市主催で毎年5月に行われるもので、優勝者には8月の世界大会へのシード権が与えられる、いわば世界大会の予選のようなもの。
私個人として
Buenos Aires の街を行く。 -ブエノス・アイレスへ-
ちょうど今から5年前の6月
私は南米アルゼンチン、ブエノス・アイレスに向けて飛び立った。
プロのタンゴダンサーになる、という想いからだった。
この時、アルゼンチンタンゴを踊り始めて6年。レッスンやミロンガ(アルゼンチンタンゴのダンスパーティーのこと)に通い詰め、踊り狂いながらダンサーを夢見るサラリーマンだった。
笑えるような話だが、
“ダンサーなれる、なりたい”
と実際に思ったのは、地元名
Buenos Aires の街をゆく。 -勢いで決めたアパート-
最初に住んだ場所は、San Telmo地区。
ブエノス市内では、古い建物が数多く残る地区だ。
何にも考えていなかった。
タンゴ以外のことはなーんにも。
タンゴをもっと踊れるようになりたい。
そんな想いだけで約半年のブエノスタンゴ修行を思い立ち、この地に来てしまった。あまり皆にはオススメできない無計画な渡航だったが、当時の私はそんなことにも気付いていない、ある意味幸せな、ある意味かなりなおバカさ
Buenos Airesの街をゆく。 -ブエノスでは一日に一つの用事を済ますことが出来たらオッケーさ-
Buenos Airesでの最初の生活は、
刺激的であり、時に悲惨なものとなったが、今となっては全てが素晴らしい思い出だ。
それらをここへ書き残していこうと思う。
私がブエノスに住み始めたのは5年前の2015年。
とにかく毎日迷子になって、毎日お腹が空いていた。今のように携帯のオフライン地図もなく、紙切れの地図を見ながら行き先へと向かう日々は、かなり私を疲弊させていた。
バスにはバス停がない。