足し算の選択肢と、引き算の選択肢。
以前も似たような記事を書きましたが、この情報も物質も豊かすぎるほどある現代において、どうやって選んでもらうか、というのは大きい問題になっているわけですが、私は「選ぶ喜び」より「選ばない喜び」のウェイトが日に日に高まっているように感じます。
それを如実に表しているのがZOZOのおまかせ定期便であると思っていて、これは「服を選ぶことを楽しみとする」層ではなく、「服を選ばなくても良いことの開放感」を持つ層へのアプローチであることがわかります(長期的にはわかりませんが)。
また、ZOZOSUITで提供しているTシャツやデニムなんかもこのうまいところをついている商品だと思います。
特にTシャツなどはシンプルなものを好む人も多いので、吟味することが他のジャンルに比べれば少ないのかなと個人的には思っていて、そう考えると、「選ばなくても良い」ベネフィットの方が大きくなる可能性が高い。
でも、自分のオリジナルサイズなので、ある種自分で「選んでいる」ことも自覚させてくれる。
このバランスが絶妙で、本当に前澤さんはすごい方だなと感じずにはいられません。
衣服に限らず飲食であってもサービスであってもそうですが、ずっと「どれを選べばよいのかな」と考え続けてるのは少々うんざりしてしまう側面があって、そんな中で「選ばなくて良いですよ」という選択肢がある、というのはフックに成りうると思っています。
どちらが良い悪いとか言う問題ではなくて、そう言ったバランスをとっていくことが大事だと言うこと。
足し算の選択肢ではなく、引き算の選択肢。
そんな視点を忘れずに、お客さんと接していくことが大事であると思っています。
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