曖昧な言葉で片付けず、きっちり差異を追う。
よく決算の説明で「費用が先行している」とか「先行投資が嵩んで」という言葉がありますが、何も上場企業でなくても私はその言葉には基本懐疑的です。
その意味自体を否定するわけではありません。むしろ何かを仕掛けるとき、先行投資は必ず発生するものだと思っています。
でも、私が言いたいのはその言葉が便利すぎるってことで、それで全てを内包させてしまうと実態の分析があやふやになってしまう可能性がある、ということ。
そもそも先行投資の幅はどれくらいを見ていたのか?また、期間は?
きちっと幅を図っていかないと、良かった点も悪かった点も見えてきません。
予想:800万の先行投資
実績:900万の先行投資
このようなケースのときに、
・想定より規模が大きくなったのか?
・期間が伸びたのか?
・そもそも予想の前提が誤っていたのか?
このうちどの解になるかで打ち手は全く変わってきます。
「○○な感じがするから仕方がない」など、数字が目算と狂った原因をふわっとした感じで落とし込んでうまくいった会社をあまり見たことがありません。
成長していく会社ほどその差はきちっと分析をしている気がします。
もちろん結果が悪い方に転べば転ぶほど実態を刻んで数値化していく作業は苦しいものになりますが、裏を返せばそれだけ改善の余地があるということで、ある意味宝の宝庫なんじゃないかなーと個人的には思っています。
だからこそ、極力前提を立てた上で、具体的に突っ込んでいくことが必要だし、自分はその役割を果たしていきたいと考えています。