そこに意思がなかったら、技術は何の役にも立たない。
私が好きな漫画で、「王様達のヴァイキング」という漫画があります。
今も連載が続いている漫画なのですが、かつてPCにかかる犯罪をしこたましたクラッカー(ハック技術を犯罪に使う人)がハッカー(素晴らしいハック技術を持っている人)になっていく物語。
主人公は、その過程の中で、「罪を犯してでも悪者をやっつけたい」という思いや「何でこれをやったら犯罪なんだ。これをやれば捕まえられるのに。」という葛藤に苦しみながら人間的にも成長していくのですが、それを見ているとつくづく、「技術自体は白とか黒とかないけど、意思で全く変わるんだなあ」と思います。
爆弾なんかもそうですが、技術それ自体に色がついているわけではありません。
でも、それを使う人がどんな色を選ぶのかによって、その技術は白にも黒にもなる。
経営で「利益を出す」「成長する」というのも同じことだと思います。
他の人から極力ふんだくろうとして成長したいのか、ウィンウィンの関係を作りながらともに成長していきたいのか。
それによって、響きは大きく変わってきます。
そして、インターネットが普及し、SNSがインフラとなる中で、その姿勢はごまかすことができなくなりました。良い評判も悪い評判も、SNやyoutubeの力を使えば、一撃で世界に届けることができるようになっています。
だからこそ、「自分たちは、何のためにこの仕事をしているのか」「何で利益を求めるのか」という理由がより大事になってくると思うのです。
その色があるからより技術が、思考が光り輝く。
私はそんな風に思っています。
技術を良い技術として、思考を良い思考として、自分が大切だと思う方々に届けられるように、これからも自分自身のコンパスはしっかり持って行動していきたい。
好きな漫画を思い返しながら、思ったのは概ねそんなことでした。
それにしても、王様達のヴァイキングは、面白い!!