設計・開発する前に準備するモノ
■ プロジェクト憲章を書く
数時間レベルで作るツールなんかは書く必要性は無いですが、開発期間が長くなるケースは、書いておいた方が良いです。
いくつか理由があります。
|理由1:どこまで作るんだっけ?ってなる
開発期間が長いと、あれも、これも機能を追加したい欲が出たりと色々拡張したくなったり、途中で「ん?あれもあった方が良いよ!」って思う事も少なくないです。
そんな時、「プロジェクト憲章」を読み返すのです。
「あっ、やっぱやめよう」ってなります。
|理由2:何を作るんだっけ?ってなる
余裕があればいいですが、私のような人は、一般業務の合間にツールを作っている以上、開発にかけられる工数というのは、少ないものです。
「あんな機能があったら便利になるかも」とか、「もっと、ここは、こうしてやれば、処理が1つ減る」とか、「もっと、良いデザイン(良いUI)にしたい」とか、開発している最中に、欲が出てきます。
しかし、時間は少なく、実装できる機能は限られてきます。
その時、「プロジェクト憲章」を読み返し、「あっ、最低限、これだけ出来れば完成だ」となります。
時間は、有限です。
|理由3:なんで作っているんだっけ?ってなる
本末転倒かもしれませんが、一人で開発している以上、誰も指摘してくれません。途中で、進捗会議があって、報告することも無いし。
開発期間が長いと、「なんで作っているんだっけ?」ってなります。
以外かもしれませんが、本当です。
完成しても、現場から「こんなの想定外!使えない!」って言われるのがオチです。そうならない為にも、本来の目的や理由を確認しましょう。
迷いが無くなります。
ようするに、作る目的と目標を設定するのです。
■ 書く内容はシンプル
書く内容は、開発を始める前に、書きます。
各内容は、シンプルなものです。サッって読める程度がちょうどいいです。
どうせ、誰も読みませんから。
|1:アプリ名称
まずは、これから作るアプリ(ツール)に名前を付けれあげましょう。
「○○○○管理システム」
「○○○○支援システム」
「○○○○アプリ」
「○○○○補助システム」
分かりやすい名前にしましょう。一度決めてしまうと、二度と変えられないので、ある意味、一番重要です。目的とマッチングした名前が良いでしょう。
|2:適用範囲
アプリがカバーする業務範囲を決めます。
「○○さんが、○○する作業の自動化」
「○○のデータを○○に変換する」
「○○○業務の○○○の作業」
「○○○○業務の○○○の作業の○○○の部分」
後で見返しても自分が理解できる文章で書きましょう。
|3:目的
なんで、こんなツールを作る必要性があるのか。単純に書きます。
「○○○○さんの○○○○作業を自動化する為」
「○○○さんの○○○業務~○○○業務を自動化する為」
ここは、ある程度細かい内容を書いた方がいいです。
よく言う、5w1hに近い形で表現して下さい。
|4:目標品質
これは、アプリが求める必要最低限な機能を書きます。
「○○○○データを自動で○○○○に追加する」
「○○○作業を○○分で終わらせる」
「○○○の手間を無くす」
「○○○チェック作業を無くす」
普通は、複数個あります。目標値を書いておきます。
|5:開発期間
見積から算出した開発期間を明記します。
月数で表現して書いていました。
|6:プロジェクト憲章を書いた日と名前
とりあえず、書いておきましょう。何か良いことがあるかもしれません。
■ おわりに
ここまで読んでくれて、感謝感激でございます。
ま、メモ帳みたいなWord文章ですが、今回使用する、プロジェクト憲章のWordをサンプルとして、ペタリとします。
次は、テーブルの設計に入ります。