書籍紹介 番外編: 片腕ホップテスト
こんにちは!
社会人ラグビーチームでヘッドS&CコーチをしているKeithです。
このnoteでは
・スポーツ現場で働きたい学生
・スポーツ現場で働いている専門家
向けに記事を書いています。
今回は水曜日なので書籍の紹介なのですが、
番外編とある様に論文の紹介をしたいと思います
One Arm Hop Test
いつも書籍を紹介する時も『自分の為のまとめ』という部分も多くあるのですが、今回は論文の紹介なのでより『そんな感じ』が強くなっています(笑)。
さて、論文の内容としては肩の復帰前テストの一つである
『One Arm Hop Test』の信頼性(Reliability)と利き腕の効果について書かれている論文になっています。
13人のレスリングとアメリカフットボールの選手で6週間前から上肢のケガで練習を二日以上休んでいない選手、もしくは上肢の怪我をしていない選手が対象です。
テストのやり方は
・片手で腕立て伏せの様な姿勢になり、反対の手は腰にあてる
・10.2㎝のステップをテストする(身体を支えている)手の横におく
・体重を支えている手でステップの上に乗って、降りてを5回できるだけ早く行う
・そのタイムを測る
というもの。
コンタクトスポーツなどで復帰前に使用されるテストだそうですが、
たまたま視聴していたオンラインセミナーで紹介されていて今回初めて知りました。
かなり強度が高いテストなので、実施する前に『その選手がテストを安全に行えるか』は精査する必要があると思いますが、
論文の結果としては
・利き腕の方が4.4%、逆の腕より早かった
という事で
『怪我をしている方』と『怪我をしていない方』を比べる時に
、この利き腕かそうで無いかも踏まえて結果を調べると、
より精度高く『怪我をしている方がどれくらい戻ってきているか』が分かる様になると思います。
復帰前にチェックする様々な項目
今回紹介したOne Arm Hop Testの他にも
・肩のケガをした選手が復帰できる状態かどうか
を測る指標やテストはあると思います。
それは怪我や手術の状況にもよると思いますし、
それぞれのスポーツの特性によって、
どれが選ばれるのかは様々。
私が働いている花園近鉄ライナーズでも課題がある部分ですが、
・どんな怪我だから、どんな指標(テスト)が有効
・それに対して『復帰までにどこまでできればOKなのか』
・それは何故なのか?
は、時に決める事がとても難しいものでもありますよね。。。
選手の年齢、怪我の状況、慢性的な怪我の状況などによっても左右されるものですが、
それを見極めて『正しい(であろう)指標やテストの結果』を目指していくのが大変だけど楽しい部分でもあります♪
まとめ
今回は書籍の代わりに
One-Arm Hop Test: Reliability and Effects of Arm Dominance
という論文を紹介しました♪
今回、オンラインのセミナーで初めて知ったこちらのテスト。
現状、チームにも肩のケガから復帰まじかの選手もいるので、
無理のない範囲でテストしてみようかと思います。
無料で読める論文なので、原文に興味がある方は是非、チェックしてみてください♪
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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編集後記:
金曜日に始発で大阪に帰るので少し寂しいです。。。