アクセルとブレーキ【Σリーグ自戦記⑥】
みなさんこんにちは、てんぱねすくりゅ〜のkeitaさんです。
今回は6/14に行われたΣリーグ第16節の自戦記を5局に絞って振り返っていきます。
この半荘は珍しく(?)手が入りまくってました。
それらが尽く空振ったので残念ながらトップは取れませんでしたが、
攻撃面での間合いの取り方や手牌価値による手組みの変え方などメリハリが付けられたと思います。
東1局でフルゼンツしたかと思えば、東3局1本場にはスリムに受け。
南3局は和了に価値を置いたフルゼンツに、オーラスはイーシャンテンを降りてアシストに回るなど。
結構半荘を通してアクセルとブレーキの踏みわけができたのではないでしょうか。
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東1局
6巡目に下家みるるんさんのリーチが入りますが無視してゼンツですね。
手牌価値が高すぎます。聴牌したらドラも切る予定でした。
危険牌をさほど掴まず聴牌して14m待ちで追いかけリーチを敢行。
しかしこの局は2件リーチに手詰まって横移動で終局。
東2局
前局の勝負手は蹴られましたが次局にも手が入ってくれました。
タンピン方面に向かうべく丁寧に手を進めていきます。
2度受けが残るとはいえ345三色とドラ引きを見て8m対子落とし。
エンデさんがソーズ染めもあると思ってて、36s8m待ちがそこまでよく見えなかったのもあります。
5巡目にマンガン聴牌。
この巡目ならハネツモを見てリーチを選択。
仕掛けていたエンデさんから出てマンガン。
東3局1本場
メンツも打点の種もないものの3pを引いてターツは足りた感じがある手。
打5mとしてスリムに構えました。
一応345三色はありますが、それよりもトップ目ってことを重視してスリムに受けています。
発はこの段階でポンする予定でした。
しかし5巡目にみるるんさんからドラ9sが出てそこそこ速度感があってもおかしくないと考え、一番手ではないと判断。
和了する価値がある手ではあるが粘るほどでもないし放銃は最悪。ということで安全牌の西を残してブロックを決めます。
一応形上は3対子につき最も弱いブロックである打6pを選択。発を仕掛ける前提で1sもありますが親現物という点を評価しました。
以降は黄河プロからのリーチが来て撤退。
南3局
そこそこまとまった手をもらうもののドラの中が浮いている。
できれば自分で重ねたいですが、タンヤオのみの1000点和了でトップ目でオーラスに行くのも十分に価値がある場面。
ある程度手が整ったら中を打ち出す価値はあると判断しましたが、ここで切るには形が悪いこと。また1s残して12s引いてもそんなに嬉しくないことから初手は1sを選択。
手が進んでイーシャンテン。
1pを残した3p引きで形が良くなるのは嬉しいですが結局リーチ打てるかどうかと言われると怪しいです。
自分の和了率を上げるべく打1pとして中を絞りつつ両面両面に取りました。
上家黄河プロが北ポンして4枚目の打2s。
ということはピンズホンイツやトイトイは可能性薄そうです。
役牌だとしたらドラの中>発、それ以外だとピンズイッツーや345/456/567/678三色あたりでしょうか。
まだイーシャンテン以下に見えますので、聴牌したら中を叩き切って勝負する気満々でした。
そこに黄河プロからツモ切り3m。
チーして良形聴牌は今のイーシャンテンよりも良い変化であり、スルーして打点がそこまで上がるわけでもなく、かつ黄河プロの手が進んで中が放銃になる可能性を上げるのは良くないですよね。
ということでチー打中を選択。ポンされても大体ゼンツする予定でした。
予想通り中ポンが入った次巡。引いてくる3p。
ここで少し黄河プロの手牌読みをしてみます。
ポイントはポン打3s。
この3sが完全孤立だとしたら3s->2sの順で切るでしょう。
故にこの3sは関連牌。最もありうるのは5s対子でしょう。
で、中バックのみで北ポンから入ってるイメージが黄河プロにはあまりないので保険の手役の存在を疑います。
5s対子だとするとピンズイッツーはなく、355sを引っ張ってて打3sなので、保険の手役として345三色が大本線でしょう。
つまり55sは確定で持ってて、345m345pのうちどこかがない聴牌と読みます。
そこから待ちの本命は25m, 36m, カン4m, 25p, 36p, カン4p
ここまで絞れます。
ここからさらに絞ります。
3mは切ってるので36mは消去。
カン4mカン4pなら(当時)3枚見え14sを選ぶかもしれないためやや薄い。
消去法で25m, 25p, 36pが本線。
ということでこの3pは実はめちゃめちゃ危険な牌なんです。
とはいえ実践はツモられてもトップが厳しくなるのでがむしゃらにゼンツする予定しか考えておらず、ツモられたり放銃したらごめんね!と謝りながらゼンツしていました。
ただ打ってる最中に上の考察に辿り着けていたら、36pは25%以上刺さりそうなのでオリを考え、控室大ブーイングとなっていたかもしれませんw
なお控室でこの瞬間2p引いたら28pどっち切るか問題がありました。
実践はそこまで考えられておらず、1p3枚見えにつき愚形に当たりづらい2pを切りそうです。
しかし上記の考察に辿り着けていたら、保険の345三色に気付けていたら8pを切れたと思います。まだまだ実力が足りませんね。
この後エンデさんの親リーまで入るも、同巡7pをツモ。
聴牌してゼンツする勇気がもたらした会心の300-500でした。
オーラス
トップ目で迎えたオーラス。
2着目は親の黄河プロ。
3着目エンデさんはマンガンツモかハネマン条件。
4着目みるるんさんはハネマンツモか倍満条件。
そこにもらったこの手。
そこそこ形が整ってるので先制良形なら曲げる気でとりあえず進めます。
下家みるるんさんの中ポンが入ってイーシャンテン。
トップには一番条件が厳しいみるるんさんが仕掛けて、2着〜3着確保の仕掛けも十分あると踏み、とりあえず無視してまっすぐ進めます。
しかしこの発ポンで話が変わります。
ホンイツ本線、次点ドラドラなどの普通の手、はては小三元や大三元まであるでしょう。
ということで手役に絡まなさそうな7pですらドラトイツのマンガン両面までケアしたいです。
放銃しての1->4はいちばんやってないので、ここはハネツモ以上なら諦めるということでオリを選択。
上家黄河プロの河が濃いのもあります。
進んでこの局面。
瞬間4sが通って合わせるかどうかですが、
・マンガン和了ってもらってOK
・チーされてハネマンになるルートは白持ちしかないし、それもツモかリーチ棒出てからという条件付き
・チーしてくれれば親や対面へのプレッシャーにもなる
・特に黄河プロのダマテンまでケアしたい、安牌も足りてない
ということで打4sで合わせました。
目論見通り鳴いてくれてあとは和了してもらうだけ。
チー打9sで下家の手はホンイツ本線、対抗で白単騎や高め大三元、3着確保の仕掛けもないわけではないというところ。
安全牌は東と発だが、上述の通り黄河プロにやる気があり、対面エンデさんも34pの両面落としで来そう。エンデさんに対する安牌が足りてないと感じました。
親の黄河プロのダマテンケアはするとして、候補は2mか9p。
万が一のエンデさんにダマテンケアをするとして放銃時打点が低い9pを選択しました。
そしたらエンデさんからリーチが来て一抹の不安を覚え…
みるるんさん、黄河プロ、エンデさん対局ありがとうございました!
あんだけ手が入ってたのにトップ取れないなんて:(
まとめ
手が入った時はこうやって後手からでもフルゼンツして和了を取れる時もあるでしょう。残念ながら今回は実りませんでしたが今後もチャレンジしていきたいと思います。
↓今回のMVP。ランチでいただいた焼肉がパワーくれました。
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