海外営業としての通訳経験とその準備記録 6
案件が大きくなると、キックオフミーティングなるものが開催される事がある。私が勤めていた当時はタイミングが良かったのか、大きな案件が制約に至るケースが何度かあり、台湾でキックオフミーティングに出席する機会があった。入社2〜3年目の頃だったと思う。勿論、初めての経験である。
基本的に会議は台湾語メインで行われる為、話自体はほとんどわからない。代理店の方もいるが、逐一通訳(台湾語→英語)してくれる訳でもなく、重要箇所(契約に関する事や工期etc)になると、"急に"訳してくれる。だからわからないなりにも、気を抜けない(コラコラ)。
事前に契約書は送ってくれている為、出張前はそれを読み込む。契約書は英語と中国語で書かれている為、読める。事前に訳をつけ、大切なワードは抜き出し覚えておく。やはりこういう地道さは必要である。会議中はそれと睨めっこ状態。急に英語で話しかけられるので、初めは頭のスイッチを切り替えるのに手こずった。大学時代に中国語を少しかじっていたので、ごく稀にわかる事もあるのだが、信頼性は低い。(言わずもがな、専門用語ばかりである…)
まずは広く浅くでも色々な事に興味を持ち、知識を吸収していく必要があるとひしひしと感じ、若いうちに良い経験をさせてもらったと思った。(投稿の時系列が滅茶苦茶になっている事に今更ながら気がつく…。)