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■アメリカ留学中のお話〜Part 15〜

日本に帰国する日が近づいてきた。

あっという間の9ヶ月間だったが、挑戦したい事には全て挑戦し、全力でやり切った。

帰国日が近づく中、確かあれは丁度友人と集まっていた時だったと思う。それは思わぬ来客だった。ドアを開けると、そこにはテコンドー仲間たちの姿が…。

まさか会いに来てくれるなんて…。もう感情のコントロールは一切きかず、涙が止まらなかった…。思わず彼らと抱き合う。もう彼らともテコンドーも、バーベキューも、飲みにも行けなくなるのか…。

頭の中で彼らとの日々がまるで走馬灯のように流れていった。涙が止まらない…、どうしようかと考えていると、彼らがおもむろに何かを取り出す…。受け取ると、それはネイティヴアメリカンの羽のストラップとネックレスだった。ネックレスは部長のお兄さんの手作りだった。同じく汗を流した日本人の友人2人と私の分を心を込めて作ってくれたようだ。胸が熱くなった。これを渡しにわざわざ来てくれたのか…。涙がまた止まらなくなるじゃないか…。最後に写真をとると、彼らは帰っていった。こんな優しい人間になりたい…、そう思った。

今もくじけそうになった時、そのプレゼントを見る時がある。そして、共に鍛錬した日々を思い出し、自分を奮い立たせる。

彼らにまた再会できる事を楽しみに、今日もまた全力で走りだす。

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