海外営業としての通訳経験とその準備記録 7
今回は台湾を訪問した。
システム立ち上げに際しての指導(補助)に同行訪問した。期間はトータル2週間。(1週間の滞在後、一度帰国する。)
これは入社5年目あたりの案件で、システム(ソフト)と製品は外注。今回はメーカー商社のような役割であり、指導員は外注先の中国から派遣されるのだが、元請けとして訪問。
エンドユーザーには、システム納入以前に、他の製品も納めている為、そちらのメンテナンスや製品の使用状況の確認も兼ねていた。同行させて頂いた上司はシステムにも強い=指導、チェックができる。(私に関しては、システムはちんぷんかんぷんであり、代理店とのコミュニケーションにおける通訳、上司と共にメンテナンスや製品使用状況を確認する為の海外営業としての意味合いが強い訪問である。)
システムの指導に関しては、基本的に中国主導であるが、私もわからないなりにも図面を見ながら、進捗状況を確認する。不具合等に関しては、私達も見つけたら都度報告が必要で、その際に通訳がいる。その為、システムがわかっていなくても、報告に際して必要な単語や特有表現も言葉として知っておく必要はあった。
今回も例の如く、製品名称、知らないと訳せない特有表現などは上司に確認しておき、事前に頭に仕入れておいた。(最悪、"この辺りが何かおかしいので、確認してほしい。"等と伝えれば良いのではあるが、わからないなりにも元請けとしては少しでも理解しておく必要はある…。)
毎回思うが、カタカナで出てくる単語は要注意だなと感じる。
例えば、ドレン(その業界では仕事を終えた蒸気がお湯のような液体へ変化したもの)という言葉。
drainで通じない場合が多く、condensate(凝縮水)としなければ通じない(場合が多い)。
指導は夜8時や9時をまわる事もあり、私が最後に立ち合った日は、日を跨いでの業務となり、体力が必要な出張となった。(工場長の承認がないと帰れない。)
その後、ホテルの部屋に帰り、報告書を書きおわると既に4時前だった。帰りのフライトは今日の午後…。
軽く仮眠した後にホテルで朝食をとり、散歩し、散歩先で見つけたパイナップルケーキを自分へのご褒美に買い、思わず笑みがこぼれる。
深夜の立ち会いはなかなかできないな…と思いつつ、帰りの飛行機の中で1人で乾杯した。