【募集】machico - 場づくり実践編 -に参加しませんか?
『ものづくり+まちづくり』を実践する名古屋市中村区・新大門商店街のソイロの松本啓太です。
今回は、名古屋市・経済局地域商業課が主催の「machico(マチコ)- 場づくり実践編 -」チームリーダーを引き受けた理由を赤裸々に記します。決意表明、自分自身の退路を断ち、チームリーダーにおける「透明性」を確保する狙いがあります。
行政とのお仕事に対する考え
いきなり本題を逸れますが、行政との仕事について、私の考えを明確にします。”考えの前提”を上手くまとめて下さっている方がいますので、ご紹介しますね。
端折ってまとめると、
「公務員の人数と業務量を考えると、業務を外注せざるを得ない。」です。そこに私の意見を付け加えると「そこを逆手にとるコンサルタントがあまりに多い。」となります。
つまり、所謂ズブズブな関係を最重要視して、税金で上手いこと飯を食べてやろう的な行為にかなり嫌気が差している訳です。
でも、もう少し深く述べると、行政が悪いとか、コンサルが悪いとか、そう言う事ではなくて、“現状の仕組みがその状況を作ってしまっている”と理解しています。
そんな私が、今回ご縁もあって間接的ですが名古屋市と仕事をするに至ったのです。
(勿論、それなりのフィーも頂きます。)
私が行政との仕事を決めた理由
まずシンプルに声を掛けて頂けたコトへの喜び。「ものづくり×まちづくり」をキーワードに活動を続け、本拠地の名古屋市中村区・新大門商店街の変化について”行政の視点から”一定の評価を得た証拠と受け止めています。人間は承認欲求の生き物、単純に嬉しいですよね。
次に、参加メンバー。主催である名古屋市および担当者、運営のナゴノダナバンク、さらにリーダー&サブリーダーを務められる面々を見た時に「このメンバーならば、今までに無い何かが起こせる。」と言う予感、いや直感がありました。特に、チームリーダーになられる堀江さんの噂は良くお聞きしていますが、実際にお会いした事もなく、とても良いご縁になると思っています。
更に、上記「日本の公務員」問題について、私の出来る事は何か?を考えた結果、辿り着いた答えは「仕組みとして、誰でも再現できる取り組みのキッカケを作る事。」です。
これについては、誰にも求められておらず、とんでもない余計なお節介です笑。勝手に日本の公務員問題に切り込みます。
最後に、大変失礼ながら、頂くフィーが全く見合わない事が明白である、です。
過去の取り組みを見聞きし、今回の趣旨説明を伺った内容から考えても「割に合わない仕事」なんですね。
金銭だけを考えれば、通常業務の方が儲かる。と言うか、通常業務で補填しなければ成立しないのです。これについては、憶測の部分もあり、実際にプロジェクトを進めながら、しっかりと記録をとって検証しきます。勿論、私自身の能力に起因して余計な時間がかかる可能性もあるわけで、そうした自己分析も行います。
私がマチコでやりたいコト
いよいよ、本題です。今回のマチコで何を実現したいか、以下に明確にしておきます。
①「まちづくり」とは何か?を参加者ともに考える。
最近よく思うのが「まちづくり」って本当に「都合の良い」魔法の言葉です。パッと聞き、とても良い取り組むをしていると思われます。みんなが肯定し、とても清々しい印象です。時に、ちょっとした口論になろうとも「これは、まちのためだから!」と言うと、ロジックがおかしくとも正当化されたようになってしまう。
そう、これがめちゃくちゃ危ないと思っています。
まちづくりだけでなく、「会社のため」「家族のため」も同列だと感じていて、使い方次第ではかなり危険だなと思うのです。
だからこそ、まちづくりのゴールって何なのか?を設定するところからスタートしたいと考えています。
「何のため、誰のために、なぜやるのか?」です。それは、このプロジェクトに限ったゴールではありますが。
②まちづくりでの失敗事例の共有
私自身がこの2~3年に手探りで進めてきた「まちづくりの失敗談」を共有します。成功例からの学びを再現できることは多くありませんが、”失敗から学ぶ”コトはかなり役に立つと思います。例えば、多くのまちづくり人が重たく考えてしまう「町の重鎮達」や「反対の立場にいる人」との向き合い方もお伝えできると思います。
③以上の2つを、実践し、経験する。
今回の講座タイトルは”実践編”です。座学や仮想の町を舞台にしません。理解だけで終わらずに体験がセットです。むしろ必須。強烈な体験こそがまちづくりを進めるためには大切な事です。話を聞いて納得できても、本を読んで理解できても、その通りにやっても何故かうまくいかない笑
それこそが実は、まちづくりの醍醐味なのかもしれません。
④実践から得られた知見をメンバーで共有
本プロジェクトで学べることは千差万別かもしれません。同じ体験からでも学ぶことは人によっても立場によっても違います。そんな違いを「良き」として、『私はこう思う』『俺はこう思った』と意見を交わします。同じ体験から違う意見が出る事は、まちづくりの縮図とも言えるわけですから。
そして、裏ミッションとして
参加者が、machico以降も関わり可能であれば事業化する!
勿論、メンバーの合意があればですし、それぞれの立場に責任はありますから、無理にとは思いません。しかし、良き取り組みは参加者の意欲を高め、町にとっても良い影響を与えます。そんな良い事なら続けませんか?と言うシンプルなお誘いです。
そして、まちづくりの盲点になりがちな「ボランティア参加」にもメスを入れます。無償に奉仕は論外で、寄付や補助金にも頼らない予算作りを行い、自立した運営が視野に入ってくれば、本プロジェクトを終わりを迎えた時に120点の点数をつけたいと思います。
これはあくまでも、現時点での私の構想であり、妄想です。
メンバーと話合う中で変化すると思いますが、一旦チームリーダーの役割として方向感を持たせてみました。
でも、私は自分の発案にはこだわらないので、参加メンバーが決まった段階で、改めてゼロベースで検討したいと思います。
そんなマチコに興味を持たれた方は是非、事前説明会にお越し頂ければと思います。私も参加を予定しております。