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アップサイクル&DIYショップのできること②・リユース編

『ものづくり+まちづくり』を実践する名古屋市中村区・新大門商店街のソイロ松本啓太です。

前回の投稿で、現在進めているアップサイクル&DIYショップのできることを決意表明的に書いてみました。まずはそちらをご覧ください。

さて、第2回目はリユースについて、私たちソイロが出来る事を書いてみます。自分たちのビルで実験的に進めている現在進行形なプロジェクトです。では、お写真をどうぞ。

ソイロビル3Fのテラスにウッドデッキを製作中

アップサイクル&DIYショップの3Fにウッドデッキを製作中です。使っている材料は私たちの拠点である名古屋市中村区・新大門商店街のある店舗が改装時に解体した古材です。(表面の仕上げ材のみです)
レスキューしてきた古材をリユースしているのです。
このマチの素材を”循環する”と言うアイディアも別記事で書いていますので合わせてご覧ください。

リユース建材を加工してお渡し

リユースと聞くと「中古家具」の様なイメージですが、私たちソイロは、建材もリユース=再利用します。古材は、時の流れで見た目がキレイになる「経年美化」が進む一方で、捻じれや曲がりが出ています。写真の古材は、畳の下に敷いてある「荒板」で、仕上げ材のように正確な寸法で加工されておらず、一つ一つサイズが微妙に異なり、扱い難いものなのです。

これら古材をアップサイクル&DIYショップでは、ホームセンターにあるような一般的な材料と同様に、長さを切ったり、同じ幅に切り揃えたりしてお渡しする事ができます。ご要望に応じて清掃や塗装なども承ろうかとも思っています。要するに、古材を加工して規格品のようにサイズを整えることで「すぐに使える」状態にすることができます。プロの大工さんが現場での加工手間を軽減したり、DIYで古材を使いたいけど、大変そうといった部分を手助けするようなサービスです。

で、本当にそんな事ができるのか?と言う自分自身の疑問を解消する意味も込めて、3Fテラスにウッドデッキを製作する過程で、問題点を再確認しているところです。

本日、良い感じの夕陽と共に、殆どの作業を終えたところを撮影しました。
町の商店を支えてきた古材が、夕暮れ時の遊廓建築の瓦屋根とも良く似合う雰囲気です。

古材のウッドデッキは近日中に利用可能に。

現代では考えられない”厚み”と”幅広”を有した貴重な荒板は、松の木だと推定されます。外部使用に向かない樹種ですが、厚みを利点と考え、塗装を施す事で実験的に外部での使用を試みました。塗装も幾つかの種類で塗り分けながら、各塗料の性能の違いなども観察していくつもりです。

見た目の風合いが良い古材。あなたはどんな所に、どうやって使用しますか?素材から使いどころを考え、想像を膨らませる。そんな、モノづくりの順序も面白いかもしれません。

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