パイオニア ラクドスミッドレンジ調整備忘録

noteに投稿するのは初めてですがこんにちは、川崎です。
今回、晴れる屋TC東京で行われたチャンピオンズカップ エリア予選を抜けることができたので記憶が新しい内に調整中考えていたことを言語化しておこうと思い、まとめることにしました。

1.書いた人

川崎慧太。ユニフォーム契約プレイヤーBIGsという形でBIG MAGICさんに手厚くサポートいただいてます。皆様、是非BIG MAGICさんでカードを買ってください(ダイマ

https://mtg.bigweb.co.jp/


2.使用デッキ

タイトル通りラクドスミッドレンジ

団結のドミナリアが入った直後の環境でこのリストになった思考の流れをまとめます。

3.フルスポ雑感

待ちわびたカード

前環境からラクドスミッドレンジにはヴェールのリリアナが欲しいなと思いつつ、初代イニストラードは他にも環境を変えるレベルの強いカードが多いので外したのはまあ妥当だなと納得していたところに望外の再録。

再録されていない強いカードたち(一例)

ヴェールのリリアナ以外に強く印象を受けたカードはなし。ヴェールのリリアナが使えるラクドスミッドレンジとアブザンパルヘリオンが強化される以外は特定のアーキタイプが成立する/Tierが上がるまでには至らないかなという感想。

環境初期は試行回数の少なさ故にデッキリストの完成度が低く、まだ見ぬデッキやアイデアの完成度が上がる前に単純なカードパワーで押し切りたいと考え、各所の結果が出る前にヴェールのリリアナを使ったデッキで予選を抜けることを目標とする。
アブザンパルヘリオンではなく、ラクドスミッドレンジを選んだ理由はアーキタイプへの習熟度が主だが、関東のエリア予選が12人抜けの設定ということも安定した結果を求めやすいデッキを使うことの後押しとなった。

4.デッキ構築の要点

ベースの認識は上記の通りなので、ラクドスミッドレンジでどうヴェールのリリアナを使うかを主眼に調整。カードを一枚一枚解説しても仕方ないのでデッキ調整時に考えていた要点だけ抜粋。

4.1 ヴェールのリリアナ関連

①ヴェールのリリアナと相性がいいカードを入れたい。②ヴェールのリリアナの登場で相対的に扱いが変わるカードがあれば調整したい。といったところ。

ヴェールのリリアナ

1:1交換を繰り返すミッドレンジ戦略で一番輝く印象。コンボやアグロで使われる例も時たま見かけるが、自分の不勉強で強みをよく理解していない。
対アグロ/ミッドレンジで-2能力から入り、1:1+αの交換を強要する、対コントロール/コンボで+能力でリソースを取り続け、相手の想定するゲームプランを成就させない、といった形でどのデッキ相手にも腐らない。
最終的にメインに4枚採用。他カードにはできない、リソースを絞るゲームプランを作れることを重視した。ラクドスミッドレンジは自分よりスケールの大きいデッキ(緑単、独創力、5Cニヴなど)を相手取った時、お互いが通常の回りでターンを重ねると押し切れずに負けてしまう構造となっている為、このカードを搦手として泥仕合に持ち込むゲームプランを取ることは多々ある。

墓地の侵入者

ヴェールのリリアナ登場前から3マナ域を12枚採用しているところに、更に3マナを追加すれば手札でダブつくことは容易に想像され、何か減らせるものはないかと考えた時にこれ以外の選択肢がなかった。
ヴェールのリリアナの登場で前より信頼性が落ちていることもあり、0~4枚のいずれも試してみたが、中盤のゲーム作りへの貢献度が高く、減らせても1枚だなという結論。
3マナタワー問題は砕骨の巨人を2マナのカードだと自分に言い聞かせることで解決した。(してない

クロクサ

ディスカード効果、脱出共にヴェールのリリアナと相性が良い。
ヴェールのリリアナを軸に据えるのであればこちらも増やそうと3枚まで試したがさすがにかさばった。2枚が適正の印象だが、枠が足りず1枚に。
同じくヴェールのリリアナと相性がいいしつこい負け犬は惜しくも選外。

4.2 4マナ域

ラクドスミッドレンジのフィニッシャー枠になるマナ域。環境をどう読むかでここの枠が決まる。

カリタス

見た通りクリーチャーデッキに強く、コントロールやコンボに弱い。4マナ域で一番役割が明確。ラクドスミッドレンジはサクリファイス系のデッキに相性が悪いのだが、そこを改善するためには必要になる。
前環境最後の大会として晴れる屋TC東京でのプレミアム予選にカリタス0のリストで出たところ、ジャンドサクリファイスに2連敗した苦い記憶もあり2枚採用。

チャンドラ

全ての能力が強いPW。ミッドレンジやコントロールに対して強い。4マナの選択肢の中では一番丸い。マナ能力が3マナタワー問題を緩和するのにも役立つ。
エリア予選前日に会った井川さんから、ミラーで一番強い4マナになるだろうから採用すべきと言われたのが腹落ちしたので2枚採用。

シェオルドレッド

新顔。2リーグほどしか試せず正確な強さを測り切れていない。カードパワーは感じたが、環境初期はヴェールのリリアナを強く使ったデッキが勝つだろうという自分の想定した環境との噛み合いも特段よくなさそうなので今回は採用を見送った。

4.3 全体除去の採用

ラクドスミッドレンジは1:1交換を得意としたデッキの為、クリーチャーを使うアグロ全般と基本的に相性は良いが、相手もそれを見越して様々なカードで1:1交換の邪魔をしてくる。ヴェールのリリアナを強く使うためにも全体除去をサイドボードに取ることにした。

1:1交換を邪魔するカードたち

絶滅の契機

緑単に有効なことから見かけることも多いカード。ただ、対アグロという観点では裏目を引くことも多々あるため今回は採用せず。

碑出告が全てを貪る

先ほど画像で例示した形成師の聖域を処理できる点は良いが、こちらも絶滅の契機と同じく裏目を引くことも多々ある為、今回は採用せず。

ケアヴェク

MOのデッキリストを眺めているときに発見。常在型能力の為、強烈な蓋として機能する。モダンで同効果の魂の裏切りの夜を長らく使っていた経験から使用感も熟知しているのでこちらを採用することに決定。

4.4 5マナ域の不採用

前環境のミラーマッチでは絶望招来、スカイソブリン、ゴブリンの闇住まいといった5マナのカードでアドバンテージを取ることが一般的だったが、ヴェールのリリアナでお互いがリソースを絞りあうとすれば5マナに到達する前に捨てることになるだろうという想定で不採用とした。

4.5 土地枚数

上記の通り5マナのカードを不採用としているので24枚でも回ると判断した。ただ、ヴェールのリリアナでリソースを絞るゲームを目指すのであれば、速やかに手札をダンプするため、またミシュラランドを安定して起動できるようにするために土地枚数を増やすという選択もあり得ると思う。

5.終わりに


リリアナの話ばっかしてた気がするけど考えてたことは大体こんな感じです。終わり。


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