日本は何番目?「データ侵害のコストに関する調査2023」 日本語解説
皆様こんにちは。日本IBMの藤原です。
前回投稿した記事 "IBM最新セキュリティレポート「データ侵害のコストに関する調査2023」 日本語版が公開されました!" でご紹介していたレポートコラムの第一回です。
グローバルなデータ侵害平均コストの変遷と国別データ侵害平均コストトップ5をご紹介します。
↓↓元となるレポートのダウンロードはこちら↓↓
https://www.ibm.com/account/reg/jp-ja/signup?formid=urx-52258
高い?安い?グローバルなデータ侵害の合計平均コスト
グローバルで見たときのデータ侵害平均コストをご紹介します。
2022年のデータ侵害平均コストは $4.45M(米ドル)でした。このコストは攻撃を受けた後の対応、原因調査及び上位エスカレーション、ビジネス損失、ステークホルダーへの通知でかかるコストの総計です。
この数字を見てどう感じますか?日本円にすると今のレートで6億円を超える金額となります。かなりインパクトのある金額ではないでしょうか。
侵害を受けた組織の内51% が侵害後にセキュリティー投資を増加するという調査データもあります。具体的な投資内容はインシデントレスポンスの仕組みの導入(強化)、従業員の教育などが上位となっています。
このようにデータ侵害を終息させる費用に加えて再発防止等による追加投資が発生することを考えると決して軽視できるコストではありません。
また実際に57%の組織でデータ侵害後に製品およびサービスの価格を上げることになったという結果からも言うことができます。
組織規模による違いも合わせてご紹介しますと、レポートでは組織の従業員数による平均コストが算出されており、2022年は1000人以下の組織の場合およそ$3.3M(米ドル)となっています。グローバル平均より若干下がりますが、相当のコストがかかることに変わりありません。
このグラフは是非レポートをご覧になっていただければと思います。
組織規模にかかわらず、扱っているデータの種類や価値を見定めてセキュリティー対策を行うことが重要です。
日本は世界で何番目?国別データ侵害の合計平均コストトップ5
国別でみたときの合計平均コストをご紹介します。
1位はアメリカ合衆国で平均コストは$9.48M(US)で2位以下を大きく離しています。
一方日本は$4.52(米ドル)で5位となっています。昨年より微減していますが、順位は昨年よりも1つ上がっています。3位以下を見ると前年よりも下がっていますが、1,2位はともに上がっていて、特に2位の中東地域の平均コストは8.2%、およそ$0.6Mほど増加しており、グローバル平均コストを引き上げている形になっています。
こうしてみると日本はデータ侵害を受けた際のリスクは世界で高い方になります。こういった面から見ても対策を疎かにはできません。
次回は「業界別データ侵害平均コスト」「データ侵害ライフサイクル」についてトピックスをご紹介いたします。
本レポートのコラムをnote記事にまとめていますのでよかったら確認してみてください!
https://note.com/keita_fujiwara/n/n6ac29d85f6fe
ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。
日本アイ・ビー・エム株式会社
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藤原 圭汰
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