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Keita's talk その407 写真の話と撮影テクニックの話


圧倒的に好まれるテクニックの話


 それもわかりやすくすぐに使えるものが喜ばれる。

 基本的に撮影教室などに参加される場合、これを知りたいという方がほとんどだと思う。

 特にデジタルになってその傾向は強くなった気がする。それと合わせるようにカメラの設定が重要視されることが多くなっていると思う。

 ちなみにオレの教室ではそんな話はほとんどでてこない。カメラの設定は基本的にオープン。というより、可能なかぎり同じ設定同じレンズ(同じ画角)で撮影するようにしている。


カメラの設定


 ある教室でこのカメラの設置をオープンにしていると、それ教えて良いんですか?と、聞かれることがあった。実はそれは絶対に教えてくれないという教室もあるのだとか。それも以外と多いらしい。何によりそれがプロの飯の種ではと言われたことさえある。

 そうなんだと思いつつ、設定が同じでも写真は同じにならないのにと思っていた。ちなみに質問した方にこの答えを言わないのは、その人は設定が写真の要だと思っているから。


光の見極め


 写真で大切にしていることは 光の見極め そして、これは撮影テクニックではなく感じ方なんです。

 さらに人間が感じる光の明るさの幅とカメラで再現できる幅が違うので、そこも意識した方が良い。しかし、これは光が見極められるようになってから必要になる話。光が見極められないのに再現できる明るさの幅を意識しても見極めがおろそかになる。

 ある生徒さんはオレと一緒に撮っていたときはいい感じになったのに自分ひとりで撮影に行くと何か違う感じになると言ってくれた。どうすれば?と、問われので、光の見方の違いとだけ答えた。


スタジオワーク


 スタジオアシスタント時代に教えてもらったのは光はいつも1つという話。これの意味がわかると光に対する感覚も良くなる。光を学ぶためにはスタジオワークというのは以外と理にかなっている。

 ちなみに教室でそれをやってもの無意味。実際の現場でその違いを分かっている人とそうでない人の光の使い方の違いを見るのがいちばんの学びになる。ちなみに分かっている人はあえて分かっていない人と同じことはしない。 


光をまわす発想


 何が違うの〜。どんなふうにライトを使うの?と、テクニック重視ではそんなことが気になる。スタジオライティングで大切なのは光をまわすという発想。光をまわして影をコントロールする。そして、そのバランスがポイントで、それは条件によって変わるので単純なテックニックでは終われない。

 スタジオライティングで残念なのは光は明るくするために使うという発想。そこから光とまわして影をコントロールするという発想には繋がらない。


トップの写真について


 ちなみにトップの写真でも太陽に少し雲がかかっているタイミングがポイントになる。それは、雲が太陽の光を少し弱めてくれると露出のバランスが良くなるから。光を回すというのも露出のバランスを整えることなんです。

 撮影はプロフェッショナルモード と呼んでいるプログラムオート+ISO感度オート。確かに露出補正はしますね。ちなみにそれは+0.3EV。


数字より理屈


 テクニック重視だとこの数字がとても大切だと言われるが、写真の話で大切なのはこの条件ではプラスにするのかマイナスにするのかというもっと大まかな話。そして、なぜそちらなのかという理屈。

 恐らくテクニック重視の方はわかりやすい数値が知りたいだけでそれにまつわる理屈は必要ないのだと思う。写真の話ではこの理屈が大切になる。それを知らなければ、新たらしい条件で自分の答えを自分の力で導くことはできない。で、この話は長くなるので今回は割愛(笑)

 この話を読んで何か得られるの?多分テクニック重視の方にとては無駄な時間だったと思います(笑)

 そして、写真の話は光の話なんです。 


 また、次回


カメラ:KP レンズ:HD PENTAX-DA 21mmF3.2AL Limited
撮影:プロフェッショナルモード

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