優等生と劣等生
オレは圧倒的な 劣等生 だった。
そもそもバカ。関西でのバカとアホの違いに関係なくバカ。
小学校と中学校は地元の公立学校で成績は中の下下ぐらいだったと思う。思うってバカ。そもそも自分の成績が学校の中でどれぐらいの順位だということを気にしたことすらなかった。
それでも高校はなんとか志望の公立高校に入ることができて、その学校でバカはさらに加速した。
その学校に入るために中学生の最後の最後で通った塾ではかなりこっぴどく己のバカさを改めて教えていただいた。
曰く、全く覚えていない。まずは覚えることから始めないといけない。それができていないので、先にも進めない。そんなことを毎授業テキストで頭を小突かれながら言われ続けた。
確かにそれは一理あったので、なんとか覚えようと試みたが、どんなにやっても機械的に覚えたことはそのまま消える傾向にあるようで全く覚えられなかった。
これも超バカ。そんなことは当たり前で覚え方がいけないだけだということにすら気づいていなかった。
そんなことを気づかせてくれたのは、専門学校時代のバイト先で知り合った天才くん。当時彼は大学生、それも結構有名な国立大学、さらに出身は中部地方。という経歴。
彼が優等生だったかはそれはそれでまた別の話。そんな彼はバイトに明け暮れて学校に行くのはテストのときだけ。そんな生活を送っていた。
そのテスト勉強中に頻繁に遊びに行っては隣でゲームをやっていたのがおバカなオレ。ゲームをやりながら彼の勉強方法を見てそんなやり方なの?と、尋ねると、お前どんな風にやってたの?そんなやりとりがあったような気がする。
そのときになるほどと感心したのを覚えている。そして、その彼は確かにテストでは良い成績を残していたのだと思う。しかし、肝心の出席日数があまりにも足りず、という感じで大学生活を謳歌していた。
ちなみにおバカなオレは現役時代は受験に失敗して、一浪して専門学校というさらにおバカな見本のような人生を送っていた。
そういえば、その天才くんも浪人してたかも?そうじゃないと同じ年齢で同じ時期にバイトしてない。
結局オレのバカはこの乏しい記憶力に由来するのだと思う。
そして、それは、それに対する訓練を全くしなかった結果ということにしている。
それを今更取り戻すのはもう無理なおじさんになっている。
それが何を間違えたかいろいろやっているからたちが悪いのかも。おバカはおバカなままで良いのにね(笑)
高校生時代、定期テストが返されるときはオレの机はみんなの憩いの場所のようになっていた。みんなテストの点数が多少悪くて落ち込んでいてもオレの点数をみて励まされる。そんな感じ。
ちなみに教科書というものは3年間ロッカーに入れたままにしていた。高校にこのロッカーがあって本当に助かった(笑)
そんなバカが無事に3年間で高校を卒業できたのは奇跡とすら呼ばれている。そこには本当に多くの皆さんの助けがあったからだ。
バカって結構人に助けてもらいやすい。
最近そんなおバカがいなので息苦しく感じるのかもしれない。
やっぱり世の中にはある程度こんなおバカな劣等生も必要でしょ。
そんなことを思うあたりがやっぱりおバカ。
ところで優等生と劣等生の話は?
あれ?
また、次回
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