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アメリカ旅の思い出

昔々、今から 20年以上前 にアメリカの西海岸に2週間の旅に出かけた。
もちろん一人旅。

そのときに感じたのはこの国の寛容さと警戒心の強さだった。

寛容さ は何より こちらの話を聞こうとしてくれる こと。

実は英語は全くできない。単語も怪しい。そんな俺でもこちらが言おうとしていることに対して耳を傾けてくれる。

普通、アメリカの西海岸ならレンタカーで移動しますよね。俺は グレイハウンド という長距離バスを使った。

まずはサンフランシスコに入り、すぐにリノという街までこのバスに乗った。バスのチケットは現地で購入した。

この旅は往復の航空券だけ購入して、それ以外、ホテルなどもすべて現地についてから決めていた。そんなことができたのも時代ですね〜(笑)。



最後のフェニックスでたまたま見つけた安宿。ここのオーナーママさんにはしっかり主張をしろをとこっぴどく怒られた。その後で美味しいベーグルを買ってきてくれるという優しさがあった。お怒られたのも俺のためで、そんなストレートさが嬉しく感じられた

いきなりバスのチケット購入という難関で耳も全く英語に慣れていなかったが、それでもなんとかチケットを購入できたのは チケット売り場の方が聞いてくれたおかげ だった。


最初にリノに行ったのは、ピラミッドレイクというこの湖に行くため。ここに行くのも結構大変だった(笑)



さらに、別の時に、路線バスで車椅子の方が乗車してきたことがあった。それもお一人で、すぐに運転手さんが降りてその方の乗車の手伝いを始め、それを乗っているみなさんが当たり前のように見ていた。それよりもかなりウエルカムな感じだった。

日本でそんなことがあれば、時間が…..そんな空気が漂う。そもそも車椅子の方がお一人で出かけることはその当時は稀だった。


そうかと思えば、警戒心の強さは半端なく、なんとなく迷子になって道を聞こうとして
もまずは避けられた。



多分、怪しすぎた んだと思う。


たまたま夏に行ったので、真っ黒に日焼けして、ちょっと大柄でバックパックを背負った東洋人は自分でも怪しいと思う。



その当時使っていたサングラス。モノクロではわからないですが、レンズはブルーのミラー、そんなものをずっとかけていたら怪しい(笑)



そのメリハリが世界基準なのかもしれない。そんなことを感じた旅だった。


日本に戻って20年以上が経過しても、少なくとも車椅子に乗った方が一人で電車やバスに入ってきたときに周りからウエルカムな様子は伺えない。ちょっと残念に思う日々が続いている。

とは言え、実は障害児の父親になっていろいろ学うちに、そんなに捨てたものじゃないということもわかってきた。


でもね。まだまだなんですよ。なんでだろう?それは日本には「表に出さないことが美徳である」「阿吽の呼吸」そんな不思議な文化が存在するからかもしれない。



また、次回

注:写真は全てモノクロフィルムの印画紙プリントをスキャンニングしたものです。

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