あじさい
露出補正をマイナス1.0 EVに固定する。
ある日、そんなミッションを自分に課していた。
なぜ、そんなことをするのかといえば、それが光の感覚を養うのに一番良い方法だから。
マイナス1.0EVというとかなり暗いと感じると思う。
その中でモノクロらしいメリハリを捉えるためには陰影を意識しないといけない。
この陰影を意識する発想は光の感覚をつかむことにつながる。
とはいえ、多少調整しないと結構暗い(笑)
そもそもこの日は雨で光はほとんどなかった。そんなときにモノクロらしいメリハリを捉える助けになるのが被写体のコントラスト。
そんな設定がそのまま活きやすいのがあじさい
やはりあじさいには雨が似合う。というより雨以外であじさいは撮りたいと思わない(笑)
あじさいの花は比較的明るく、葉っぱのグリーンはかなり暗い。そんな条件もあるので、マイナス1.0EVという露出補正がばっちりはまる。
ちなみにカメラの内臓露出計は反射式といって被写体にあたった反射した光の強さで露出を決めている。この物に光が反射する力は反射率と言って色によって違う。
雨の日は光も弱く比較的暗いあじさいの葉っぱのグリーンの反射率は少し低くなるので、露出補正をしないとカメラの内臓露出計は光が弱いと判断して、どちらかといえば明るめの写真になってしまう。
そこで、少しアンダー気味にしないと自分が思っているような深みがでないし、そもそも明るい花のディテールも残らなくなる。
細かい話はそれぐらいにしてもう少し写真。
ここまで撮りながら気がついたことがひとつ。
あまり雨が強いとさすがのあじさいも雨の力に負けて少しうなだれてしまうということ。
撮影に最適な雨というのはなかなか難しいものです(笑)
また、次回。
お供のカメラとレンズ
PENTAX K-3 Mark Ⅲ + HD PENTAX-DA 70mmF2.4 Limited