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Keita's talk その396 虹の撮り方

 虹について

 虹は雨の後に晴れると見える。朝や夕方の印象が強いのは太陽の傾きと関係があって、虹は空気中の水滴がプリズムのような働きをして、太陽の光を透過することで出来る。太陽とは反対側にでるが、太陽が高いと角度的にわかりづらく、太陽が傾いて低いと地上近くに虹がでるのでわかりやすい。

 自然現象なのでだんだん弱くなる。虹は出始めから数分の色が最も濃いので、そのタイミングが撮影に適している。

 フィルターワークとレンズ

 その色を強調するのにPLフィルターというのがよく使われる。これは必須アイテムのように言われることさえある。PLフィルターは光の反射をコントロールするフィルターで、例えば順光の青空をより青く撮ることができる。そんな効果を利用すれば虹の色も強調できる。

 レンズはできるだけ広い風景が撮れる広角系のレンズ。超広角が良いとされる。

 モノクロの虹

 と、ここまでは比較的一般的で佐々木啓太的には面白味がない。色の綺麗な虹をモノクロで撮るというのが啓太的にはそそられる。

 答えから言ってしまえばちょっと肩透かしかしと思う人が多いかもしれない。あの微妙なグラデーションはカラーの方がわかりやすい。というのがその思いだろう。それでも輝いた瞬間の虹はモノクロでもそれなりに印象は残る。

 啓太的には、PLフィルターは使わない。

 なぜモノクロにするのか?

 これは色はそれぞれの人の記憶に根差していると考えているから。写真の強い色はそれを強制的に撮影者の主観に変えてしまう。そんな押し付けができないだけ。

 モノクロの虹を見たときにあなたはどんな風景を思い出しますか?それは、旅先でみた印象的な出会いかもしれない。それとも、子供のときに見た感動かもしれない。

 モノクロの虹はそんなあなたの宝物のような記憶を呼び覚ますカギになると思う。

 ちなみにモノクロの虹は街中で撮ることが多く、レンズも今回使った写真のような標準レンズぐらいが程よい。そんなレンズチョイスには街中では大きく抜けた場所で虹を見るチャンスが少ないという事情もある。

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 実はこの写真は Keita’s Book の最新刊 雨のち晴れ の表紙に使った写真。本はまもなく印刷開始で9月中旬以降の発送を予定しております。

 印刷はオンデマンド印刷。オンデマンド印刷専門の印刷会社のクオリティーは侮れない。

 販売は佐々木啓太が個人でおこなっておりますので、ご注文はメッセージを入れてください。

 本代 1,100円(税込)+ 送料215円(ゆうメール)となります。

 小ロットの数量限定販売ですので、注文はお早目に。

 よろしくお願いします。

 結局は本の宣伝でした。


 また、次回


お供のカメラとレンズ PENTAX KP + HD PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited

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