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レン子とカメ爺写真の話 その8 プリントの大切さ

レン:カメ爺いないの。

カメ:どうした今日は元気がなさそうじゃな。

レン:新たな時代を切り開くのは厳しいね。全くダメ。どこにもかからないよ。

カメ:何の話じゃ?

レン:このボケジジがもう忘れちゃったの?そうでなくともイライラしているのにさ。

カメ:確かに語尾も伸びておらんのぉ〜(笑)

レン:全滅だよ。全滅。写真コンテストの一次とか二次とか三次審査通過にも名前がでてこないんだから。編集部に写真が届いてないのかと思っちゃうよ。

カメ:とりあえず応募先は決まったんじゃな。応募時期を間違えたんじゃないか?

レン;それはあるかも.....それなら来月衝撃のデビューだね。って、今日はそんな返しもでてこないよ。

カメ:そんなに凹むことはないぞ。まだ、1回目じゃろ。前にも言ったが、月例はそんなに甘いものじゃないしのぉ。

レン:そんなに悠長なこと言ってたらまた最初からだよ。審査員は毎年変わるんだからね。

カメ:確かにそうじゃなぁ。それよりプリンターは買ったのか?

レン:それは無理。店頭の端末使って1枚入魂よ。

カメ:もしかして、プリント1枚で応募したのか?

レン:もちろん、吟味に吟味を重ねた渾身の1枚を送ったよ。

カメ:それじゃぁ、百万年経っても選ばれんから別なことを考えた方が良いの。それじゃあワシも忙しいからな。

レン:ちょっとちょっと最近冷たいよねェ〜。新しい女でも出来たのかな?

カメ:そうじゃ、そうじゃ、これでもなかなかモテるでの、じゃぁな。

レン:ところでさぁ〜。レン爺写真屋さんでしょ。それならプリントとかしてくれない。もちろん出世払いで、賞金山分けってのはいかがでしょうか?

カメ:相変わらず何もわかっておらんな。そんなことでは誰も手伝わんじゃろうな。それより月例用のプリントサービスは儲かりそうじゃな。入賞への近道はプリントの仕上げから。そんなキャッチフレーズでひと儲けするかのぉ。

レン:いいね。それ、で、テストケースは発案者である私ね。決まったところで早速これをプリントしてみようか!

カメ:随分と準備が良いのぉ。はじめから狙っておったのか?まぁ良いとりあえず1枚ぐらいプリントしてやろう。と、言うところで夕方のニュースが始まるでまた今度な。今日はデータだけ置いていけよ。

レン:そんな終わり方はきっと許されないよ。タイトルの話すらでてないんだからね。

カメ:では、また次回。

レン:えっ〜


前回の話 月例コンテスト


レン子:スマホが必需品の今時女子。流行っているものにはとりあえず飛びつくが、話が難しかったり長くなるといつのまにか消えてしまう。語尾を伸ばすクセがある。

カメ爺:年齢不詳。小さなカメラ屋をやりながらフィルムをこよなく愛す頑固ジジイ。なぜか?女の子は金平糖で機嫌が直ると考えている。実はレン子の影響でデジタルにも目覚めつつある。

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