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Keita's talk 395 モノクロの話

フィルムでモノクロ写真をやっているとだいたい段階がある。

初めはグレーの時代。黒(シャドー)の締まりがなく白(ハイライト)が立っていないユルユルな感じ。

次は黒の時代。黒の締まりをだすためにアンダー気味に撮るので全体的に暗い感じ。

最後はモノクロ時代。黒の締まりがあって、ハイライトが立っている。さらに黒の中には深いトーンが綺麗に残っている感じ。

オレは最後のモノクロ時代に来るまでに10年以上かかった。

デジタルではコンラストの調整もしやすいし、初めからメリハリも強いのでそんな時代を経験しなくても良いかと最近まで思っていた。

やっぱりそうではないみたいというのが今の思い。

それは単純に露出補正やコントラストの調整だけではモノクロ時代にならないから。

何が違うのかといえば、光の見極め。


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必要なトーンが狙える角度で光を撮っていないとモノクロ時代にはならない。

撮影会などで一緒に回っているときは必然的にこの角度に近くなるので、簡単にモノクロ時代になる。

ただ、微妙な角度は違うので同じにはならない。撮影した後に撮影画像を見てもらいここから撮ったというのもわかっていても同じにならないのはそのせい。ちなみに撮影会では設定はほとんどオープン。レンズの画角もできるだけ揃えている。

その後で実際に1人で撮影に行くとさらに何となくうまくいかない。と、言われるのもこれが原因。

あまりデジタルのモノクロが簡単って言いすぎるのも良くないのかも。簡単なのはエフェクト使うことかな。これなら実際の光の陰影以上の陰影を作ってくれてハイライトとシャドーの違いもわかりやすくなるしね(笑)

ちなみにデジタルのモノクロが簡単だと感じた要因は曇天でもモノクロ時代になりやすいから。フィルムの時はよほど狙いにあっていなければ、曇天は残念な結果になることが多かった記憶がある(笑)


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また、次回。


カメラ:PENTAX K-1 Mark Ⅱ / レンズ:smc PENTAX-FA 77mmF1.8 Limited / デジタルフィルター:ハードモノクローム


以前の Keita's talk その394

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