足りないもの
その昔、水球というものをやっていた。
高校3年生の夏、某大学の合宿所で練習に参加させてもらった。
その練習で大学生相手に何もできない自分にげんなり。
体の不調を言い訳に次の日から練習には参加しなかった。
そんな中で出会った現役日本代表選手。
とても大きく、自分がそこにたどり着ける気がしなかった。
今風に言えば、そのときに折れていたのかもしれない。
そこで、水球選手の道は諦めたのだと思う。
結果的には現役での大学進学はならず、大学水泳部に属して水球をやることもなかった。
その数年後、ある縁で大学生の水球同好会の練習に参加させてもらえることになった。
その練習でもかなりの体たらくでダメダメ全開だった。
ダメダメながら、参加している皆さんのレベルの高さにここでやっていたらオレも違っていたかも。そんなことを考えた。
練習後の打ち上げにも参加させてもらい。
練習中に散々俺を遊んでくれた人が近づいてきて一言。
高校時代は佐々木さんに遊ばれました。
その彼は高校時代に俺と対戦した高校にいた人物でその頃に遊んだらしい。
同じ県内の高校の名前はわかっても彼のことは覚えてもいなかった。
高校3年のオレはかなりイケイケ気分で県内では負ける気がしなかった。ぐらい調子に乗っていた。
実際、県内の高校生に限らず、その年の国体優勝校の3年生と対戦してもガンガンいけていた。
俗にいう、井の中の蛙です。
その先の大学生には何もできず。
憧れの日本代表選手に至っては見るだけで終わっていた。
そんな経験があるから、写真を始めてからは気持ちだけは負けないつもりでいたし。
そのための準備もおこたらなかった。
でもさ、それだけでは足りないんだよね(笑)。
また、次回