2023年9月2日(土)晴れ

8時半起床。私が今いるじじばばの家は母親の実家なのだが、その母が昨晩来た。なんとなくだらけることができないような気がして、私は目が覚めてすぐに布団を出た。

午前中は昨日の日記を書いて、その後は仕事の事務作業をいくつかこなす。残りの時間は電気やインターネットの会社に見積もりなどを聞くため、調べ物や問い合わせをしていた。

午後は明日のシーン稽古の準備をした。最近は引っ越しのことばかりで気が参っていたので、こうやって少しでも没頭できる時間が嬉しかった。とても満たされていると感じた。明日俳優たちと実際に稽古場で試してみるのが楽しみ。ちょうどシーンでも設定として引っ越し作業中の部屋が出てくるので、実際に自分の部屋を使って撮影までできないかと密かに思っている。

夕方になって、午前中に問い合わせた会社から電話がかかってきた。丁寧だけど気さくで、とても分かりやすい説明だった。でもネットで出ている一見安そうなキャンペーンにはちゃんと裏があって、しっかりとお金を取る仕組みが出来上がっていると感じた。同じく問い合わせたもう一社はまだ回答がないので、どちらもちゃんと話を聞いてから決めようと思う。

私はサービスや商品を選ぶとき、その会社や物の素材など多くのことを調べて、知って納得してからじゃないと選べない。これは良いことでもあるし、困る部分だとも思っている。そうやって一生懸命選んだ靴や服、機材なんかはとても愛着があって長く使いたい。でも正直引っ越し中、契約や生活用品を一気に選ばなくてはいけないときには、その時間と労力に自分自身が疲弊してしまっている。たまにはもっと勢いで選べたら良いのにと思う。

今日は母親が夕飯を作ってくれた。いつぶりだろうか。一緒に住んでいた頃は、よくパスタを作ってくれていた記憶がある。今晩はあんかけご飯と、茄子にひき肉を挟んで焼いたものと、味噌ラーメン風スープ。私は基本薄味が好きなので少し味が濃く感じたけれど、どれもとても美味しかった。母は料理が上手かったけれど、私が小さい頃から働いているので、手料理よりも市販の弁当の印象が強い。母はひとり暮らしになってから、たくさん料理をするようになったのだろうか。私の記憶の中の母よりも、作るものの種類が増えている気がした。私はまだまだレパートリーが少ないので、料理を一品一品ちゃんと教わりたいなあと思った。でもそういうことはまだ言えなかった。