古いものを出さなければ
この時期は、「断捨離」という言葉をたくさん耳にする。不要なものを捨てて、新しい自分になろうという話だ。
1年前は手放せなかったものが、1年後には手放す気になるのはどういうことなんだろう。不思議と今は、迷いがなかったりするのは何故か。
1年という歳月が、知らない間に自分を変化させているようだ。
相田みつをさんが書く「古いものを出さなければ新しいものは入らない」の言葉が好きで、よく思い出すのだけど、本当にそうだなと思う。
年末は不要な物品を捨てるために整理した。部屋から物が減ると、なんだか、魂の質量が軽くなったのではないかと錯覚する。そんなのは誰にも測れないのだけれど。
物がパンパンに詰まった押入れと、物が少なくスッキリした押入れがあるとする。その見た目は、まったく同じなので、違いはわからない。けれど、何か違う雰囲気は感じる。後者の押入れは、空間から感じる圧がないのだ。
これは、人間にも言えることなのではないか。やはり、重い物や想いを抱えすぎていると、なんとなく「圧」が宿ってしまうのかもしれない。
物理的に抱えている物を減らす、すなわち断捨離することで、軽やかに生まれ変わるのが、まさにそれだ。
人それぞれだけどね、身軽に行きたいものだ。