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「ありのままの自分で生きる」と決めてみた

 はじめまして、東一 圭祐(とういち けいすけ)です。東京生まれ、横浜育ち、平成元年生まれの自分が感じていることを発信していくnoteです。2022年1月より「会社員」を辞め、個人事業主として「自営業」へとフェーズを変えました。現在はフリーランスとして活動しつつ、自分の事業も考えています。そんな私のnote第一弾をご覧いただきましてありがとうございます。共感できる、という方はぜひご感想をいただけたらと思います。

会社員という現実的かつ憧れた目標

 父は会社員、母は専業主婦、4個下の妹が一人という4人家族の家族構成。いわゆる核家族。物心がついた時には父はとても忙しそうに働いていて毎晩日付が変わってから疲労感が滲み出つつ、時には酒気を帯びながら陽気に帰ってくる。母はというといわゆる専業主婦で、趣味は料理やパン作り、掃除、洗濯と家事も完璧で、大学生になるまでの間でいわゆる鍵っ子のような生活をしたことは一度もなかった。家には常に母が存在している環境、逆に父とは休日以外はほとんど会うことがなく会社員とは本当に忙しいものなのだな、と感じつつも働くその背中はいつも輝いて見えていた。いつか父親を超える会社員になりたい、と時折思いながら学生生活を送っていた。

目は色弱、道は盲目

 ところで私は色覚異常(*1)である。小学校の視力検査で発覚した。正常な人とは見えいている景色が違う、ということになる。そもそも「色」という
色づいたものが存在するわけではなく、物体が吸収しなかった波長を「色として感じている」だけである。なので色に決して正解があるわけではなく自分が赤だと感じれば赤であるし、青だと感じれば青なのである。色の話をしていてすれ違うことがあるとするならば、同じ色に見えているに決まっているという偏見がそこに存在しているだけであり、それは個性なのである。

*1: 色覚異常とは、正常とされる他の大勢の人とは色が異なって見えてしまう・感じてしまう状態のこと
https://www.santen.co.jp/ja/healthcare/eye/library/color_deficiency/

 さて少し脱線したが、何一つ疑問を持つことなく、小学校、中学校、高校、大学と当然進むに決まっていると考えていた道を進み、少しオプショナルなものとして大学院まで進んだが、その後就職活動をして会社員になるということに一切の疑問を感じていなかった。自分でオールを握れているが、川の流れに沿って上流から下流に気持ちよく流れている、川の流れ以外には盲目的であり、またオールをコントロールする術も持ち合わせていなかった。

組織の中の会社員という現実

 2013年、新卒でITメガベンチャーにビジネス職として入社した。就職面接で「就職してどうなりたいですか?」という質問に対しては「強くなりたいです」と。今思うと厚顔無恥も甚だしい。よく採用していただけたものである。入社するや否や、出世競争のようなものが透けて見えてくる。やれ彼はマネージャー候補だとか、あの同期は役員のお気に入りだとか、強くなりたい願望で入った研究職上がりの私とは違い、血気盛んな人たちがこんなにもいる環境なのだと驚いたものだった。幸いにも入社半年で花形と呼ばれていた新規事業の部署に異動の辞令が出て、いい道に乗っているだろうと舞い上がっていた。ここから急転直下である。とにかく上司が厳しいのである。(とても感謝しているのですが当時の私にはエクストラハードモード)そして当時の私にはタスクが多すぎた。そもそも会社の組織構造を考えてみたこともなかった。2,000人規模の組織をピラミッド型で管理をし、会社として株主に約束をした決算報告書や中長期計画を達成するためにはそうせざるを得ない環境だったのかもしれない。ただ私にとっては初めて人生に絶望を感じた時期であり、いろんなことが頭をよぎる瞬間もあった。なぜなら、会社員を定年まで全うしなければ、人生を全うすることができないと考えていたからだ。もちろん冷静に考えればそんなことはない。生まれ育ってきた中で気付かないうちにインストールされていたアンコンシャスバイス(*2)が視野を狭めていたのである。

*2: アンコンシャスバイアスとは、日本語で「無意識の偏ったモノの見方」のこと。他にも、「無意識の思い込み」「無意識の偏見」「無意識バイアス」等と表現されることもあります。
https://www.gender.go.jp/public/kyodosankaku/2021/202105/pdf/202105.pdf

「会社員」というアンコンシャスバイアス

 さて、もし当事者だったときに「冷静に考えればそんなことはない。」と思える新社会人がどれくらいいるだろうか。そしてどれくらいが解決に向けて行動ができるだろうか。もし社会人の壁に当たっている新社会人が周りにいたら、そっと私を紹介してほしい。いつでも無料で相談に乗ります(twitterに飛びます)。またこのnoteの件はほんと一例にすぎず、世の中にはさまざまなアンコンシャスバイアスが蔓延っている。金子みすゞさんは「みんなちがって、みんないい」と歌ったが、個性がありのままに発揮されるためには、自己開示とそれを受け入れる器、そこから生まれる信頼関係のあるつながりが大事なように感じる。私自身はというと会社員としてやっていかなければならないという偏見から解き放たれ、ありのままの自分で生きようとしている。会社員で学んだ「to do」から脱却し、「to be / will be」として自分に正直に生きていきたいと思う。現在は、社会人になる前に感じていた幸福感を取り戻し、自分も含めて世の中が幸せになるために私に何ができるかを日々考えている。

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