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夫目線での計画無痛分娩 6日前~当日立ち合い

妻の出産に合わせて夫の私も早めに育休入りしていましたが、ベビーはおなかの中が居心地がよいらしく当初の予定から約1週遅れて計画無痛分娩となりました。
出産スケジュールが決まってから当日までの夫側の過ごし方とそわそわする気持ちを残しておくことで、今後出産を控えるプレパパの参考になればいいなという思いでnoteを書きます。

出産6日前 診察

診察を終えた妻より、「6日後に出産、その前日朝に入院になった」と知らせが入る。(総合病院のため夫は診察室に入れない)
出産時には子宮口が10cmほど開いていることが目安らしく、診察時で3cm弱だったことから逆算したスケジュールらしい。
すでに妊娠40週に入りいつ陣痛が来てもおかしくないため常に臨戦態勢だったが、ある程度の見通しがついてほっとした気持ちと、新たな家族を迎えるにあたり覚悟みたいなものがようやくできてきた。
とはいえ無痛分娩ができるかどうかは分娩室の空きや麻酔師の稼働状況によりけりということもあり、前倒しで産気づいた場合は無痛分娩ができない可能性が高いらしく、そわそわは続く。。。

一方の妻はスケジュールの見通しがついたことがかなりポジティブらしく、入院までどこにお出かけするかの提案をさっそくしてくる。
歩いた方がベビーが降りてくると聞いていたため元気ならお出かけしたい気持ちと、万が一のことがあったらどうしようという葛藤があるが、最後の夫婦二人時間だと思いいくつか予定を入れることに。
(後から振り返ると、精神衛生上ナイス判断だった)

出産5日前~2日前

病院までの距離や所要時間を常に気にしながら、毎日お出かけを決行。
時間があるため少しアクティブなくらいで、特にこれまでと変わらない日常ではあったが、自分でも不思議なくらい父になる覚悟が急にできてきた。
これまでふわっとしか考えられていなかった子供の名前や退院後の必要書類、必要なベビーグッズなどを前のめりで考えられるようになった。(それまでは会話はしててもどこか上の空でした。ママごめんなさい。)

出産前日

天気も良く妻の体調も優れていたため、なるべく歩いてベビーに降りてきてもらおうと公共交通機関で病院へ。
通勤ラッシュは避けれていたため電車内は座ることができ安心。

無事病院に到着すると「もう何かあっても大丈夫」という安心感でほっとする。
ただ、妻の入院を見届けた後はとにかくそわそわが止まらない。
万が一に備え自宅待機をしつつ、何も手につかないので散歩や食事で気を紛らわす。
妻は前日ということで睡眠導入剤で早寝をしたらしいが、夫は寝つきも悪くどうでもいいYouTubeを見て寝不足で当日を迎えることに。

出産当日

予定では朝から促進剤、痛み止め、麻酔等の投与が始まり、一般的に夕方ごろに産まれることが多いとのこと。
早まっても大丈夫なように臨戦態勢でいると妻より「破水した」との連絡が。
慌てて病院へ駆け込むと、今までに見たことない表情で悶える妻がいる。
どうやら麻酔が入る前に陣痛が来てしまったようで、麻酔投与のため夫は一時退出となる。
助産師さんによると、順調に子供が降りてきている証拠なので心配しなくてよいとのこと。
この時まだ11時前だったがしばらくご飯を食べるタイミングが無いと思い、病院近くでおなかに溜まりそうなパスタ大盛を注文してかき込んでおいた。

13時ごろに再度入室が許されると、麻酔が効いて落ち着いた妻の様子にほっとする。
そわそわしながらも普段通りの会話をしていると、最後の診察を行うということで私は退出を指示される。

次に入室が許されたのは15時前だった。
すでに妻は臨戦態勢でいきみ始めている。
分娩室には産科医、助産師、麻酔師や研修生合わせて10名以上がすでにおり、妻に声をかけてくれている。
そんなプロフェッショナル達が沢山いる中、素人の私に与えられた役回りは妻の頭側にポジションを取りいきむタイミングで枕を支えること。
先生たちが各々の役割をこなしながらタイミングよく「大丈夫」「その調子」と声をかけているのを見ていると不意に妻に触れたり話かけたりしづらかったが、徐々に私もタイミングをつかむことができ、いきむタイミングで精一杯の「がんばれ」を送る。

あともう一歩のところで赤ちゃんが出てこれない状況だったため、母子の体力も踏まえて器具を使い引っ張りますと先生から説明を受ける。

妻は最後の力を振り絞って赤ちゃんを押し出し、無事念願の対面を果たすことに。
10人以上が詰め込まれた分娩室の空気が一気に明るくなり、誕生への祝福と妻への労いの言葉をかけてくれる。
出産の壮絶さ、無事産声を上げてくれたことへの安堵、妻への感謝から私も涙が止まらない。
家族三人での初顔合わせは全員が号泣している状態から始まった。

最後に

結果として分娩自体は6時間台で無事終わる安産となった。
計画無痛分娩で安産でもこれだけ妻の負担が大きそうなことを見ていると、自然分娩はどれだけ壮絶なんだろうと改めて感じる。
落ち着いたタイミングで出産後の赤ちゃんを自宅に迎えるまでの準備についてもnoteを残そうと思っています!

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