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三里塚闘争戦績めぐりツアー②

昨日のレポートの続きです。①はこちらからご覧ください。

次に向かったのは航空科学博物館の向かい側にある岩山鉄塔です。三里塚闘争を支援する新左翼が成田空港予定地やその近くに団結小屋を数多く設営しました。ここはその一部です。
鬱蒼とした森の中にこんな鉄塔があったのは知りませんでした。鉄塔といってもビルのようです。風雨にさらされたせいか鉄製の階段も朽ち果ててます。少し上がりましたがゆらゆら揺れます。みなさんは屋上まで登りましたが、デブな私はさすがに遠慮しました。階段が錆びててボロボロなのが見えますか?

まるで廃墟のような建物がありました

岩山鉄塔はA滑走路に離着陸する飛行機を妨害する目的のために建てられたそうです。何と1階部分のドアが開いており中を覗くことができました。

生活臭が漂う室内です

分厚い鉄扉から中を覗くといろいろ興味深いアイテムが見えました。革命的共産主義者同盟(革共同)の冊子があることから、彼らの拠点だったことがわかります。成田市が発行してる冊子もありました。

いかにもな冊子が朽ちていました

ふと奥に目をやるとこんな光景も目に飛び込んできました。まさか私の古巣の東京ウォーカーがあるとは…。

なかなかシュールな組み合わせ

常盤貴子が表紙の東京ウォーカーは、1994年の発行でした。その頃までここは使われてたのでしょうか。もっと中を覗いてみたかったのですが、さすがに許可なく入るわけにはいかないので、外から眺めておりました。奥には布団がたくさん積み上げられていました。ここで寝泊まりしていたことがわかります。

この建物がどなたの所有か分かりませんが、貴重な資料等が残っているようでしたら、サルベージしたいなと思いました。関係者の方はご検討ください。

鉄塔の敷地内にお墓がありました

次に向かったのは木の根ペンションです。名前はもちろん知っていましたが実際に入るのは初めてです。夏にDJイベントなどをやってた事は知っていたのですが…。

10m×20mのプールがあります

ペンションとは名付けられているものの、実際にここに宿泊することはできないそうです。関係者の方がイベントなどをやるときに前泊することはあるようですが…。屋根の1部にはかなり大掛かりな太陽光パネルが設けられていました。ここで使う電気は全てこれで賄っているそうです。売電もしてると言ってたかな?

太陽光パネルが設置されています

支援者の方に大工さんなどが多かったとのことで、自作のウッドデッキを設置してくれたそうです。ここからの眺めは滑走路が一望でき、最高ですが…なかなか見る機会は無いでしょうね。ツアーの参加者の方も熱心に眺めていました。

ハシゴを登ると絶景が望めます

遮るものは何もない成田空港の滑走路が目の前に出現します。成田空港会社としてはここの土地はどうしても手に入れたい場所だろうなと思いました。

さくらの山より迫力があります

デッキからイベントスペースを見るとこんな感じです。動画を貼っておきますのでご興味がある方はご覧ください。

続いて、建物の中にお邪魔します。室内は山小屋風の設えになっていました。例えるならカントリー調のハンバーグ屋さんみたいなイメージ。

白黒の写真パネルが貼られています

宿泊施設では無いものの、こちらに住まわれている方がいるようです。冬は薪ストーブがありますが、夏はクーラーがないので結構大変そうです。

ミラーボールがありました

電気は太陽光発電、水道は井戸水、下水道は引かれてないそうで合併処理浄化槽が設置されているとの事でした。いずれにしろ自然に優しく生きるのは大変そうだなぁというのが、率直な感想でした…。

さて、本日はここまでです。明日はさらにさらにディープなスポットを巡ります。

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