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SNSマーケ 6,033時間やったら人生変わった - その2


僕がDAZNという会社に入社して6,033時間SNSマーケをやったらマーケター人生が変わったよ、というnoteの第2弾です。テーマは「ファンインサイト」です。

第1弾はこちらです。


SNS部署での仕事の卒業noteとして、SNSマーケを通じて何を学んできたのかを記しておこうというのが趣旨です。

あんまり偉そうなことは書きたくはないんですが、これからSNSを使ったマーケティング・ビジネスにチャレンジしたいと思っている人や、今まさにSNSマーケを頑張っている同志たちの背中を押せるようなものになったら、嬉しいです。


ファンインサイトをベースにしたプランニング


SNSマーケティングのプランニングをやりはじめてから、ファンのインサイトを考える時間が圧倒的に増えました。

それまで僕が携わってきた広告代理店での仕事の多くは、お金で買った広告枠でのマス・コミュニケーションを考える仕事。つくったものが多くの人目に触れることを確約されていました


一方でSNSマーケティング(広告以外)には、約束されたリーチやトラフィックはありません。たとえフォロワーが多くても、ユーザーから興味を持ってもらえない投稿ではエンゲージもリーチも伸びません。

人の琴線に触れない情報は拡がらないし、人を動かさない。"伝えたいコト本位"でつくられたコミュニケーションは死んでいくということを、SNSマーケ担当はリアルに目の当たりにします。


そういう前提でプランニングをしなければいけない中で、

「多くの投稿の中で人目に留まるには」
「興味関心に抗わない文脈でブランドメッセージを伝えるには」
「誰にどうやって拡げてもらうのか」

などをファンの興味関心・行動に関するインサイトを第一に考えてプランニングする癖がつきました。


大量のトライアンドエラーから学べる場所


こうして考えたプランの仮説立てと検証を元に、大量の投稿を通じて、大量のトライアンドエラーができたことも、SNSマーケ担当ならではの特権だったと考えています。

極端ではありますが、例えば1つのキャンペーンのアウトプットとその準備において比較した場合、

マスマーケティングでは大砲の弾(CMなどマスの広告クリエイティブ)を3~4発、数ヶ月かけてつくるとしたら、SNSでは同じ期間でパチンコ玉(大小様々なコンテンツ)を500発くらいつくるようなイメージです。

そうしてつくった玉を大量に打ち込みながら、ファンからの反応を毎日、肌感覚とデータの両方から得て、次のプランニングに活かしていく。

こうした「走りながら考える」を地で行くSNSマーケの日常が、トライアンドエラーの速度を加速させ、たくさんのラーニングを残してくれたと思っています。

もちろんマスマーケティングとSNSマーケで学べることの規模感は違うかもしれませんが、仮説立てと検証を1つの投稿レベルから大量に行えるSNSマーケのスタイルは自分には向いていて、自分の中に大小さまざまな、ファンインサイトについての大量の方程式が積み重なっていく感覚がありました。


SNSを越えて


ファンインサイトを理解して施策に落とすことはいま、SNSを越えたあらゆるタッチポイントでのマーケティングコミュニケーションで、ますます重要視されてきていると感じます。

たとえば交通広告でも


たとえば新聞広告でも


"愛されるブランドコミュニケーション"が、より拡がりを得られるようになってきた時代になってきていると思います。

そんなタインミングに、SNSマーケを通じてファンインサイトに直に触れ、プランニングを学び始めることができたことは非常にラッキーだなと思います。


そしてそのプランニングから生まれた企画で社内外、そしてDAZNのファンの方から「いいね」と言ってもらえるものができ始めていることは、少しずつですが、着実に自分の自信に繋がってきているなと思います。


今後は自分もDAZNのマーケティングを通じて、SNSを越えたより大きな施策の中で、ファンインサイトを上手く掴んだ企画を世に出せるように頑張りたいなと思います。

おわり。


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