頑張ろう中堅vol.3「休業中の課題に思う」
緊急事態宣言のため、5月6日まで学校は臨時休校となりました。大阪では登校日なども当面はありません。
学習保障の観点から、この期間に生徒たちには課題を課すこととなりました。こうなることを見越して管理職からの指示が早めに出ていたので、課題の準備はスムーズに終わりました。入学式が延期になっている新入生にも課題は出ています。
今回課題は、各教科に対し「用意する」という前提で指示が出ました。実際にこの判断が正解なのか、私には迷いがあります。
・当然、休みの分の学習保障は必要でしょう
それはそうなんですが、そこには「学校というところにはカリキュラムというパッケージ化された学びがある。その学びの予定が今回崩れたから、それを保障してね」という考え方があります。間違いではない。というか現代教育ではこの考え方が正解とされています。
・無責任に聞こえる、放ったらかしの教育
学校にはパッケージ化されたカリキュラムがある。これは事実で、その学校で統一された、一定のレベルの教育を保障するにはこれが最も効率が良い。でもね、考えてもみてください。勉強って本来もっと楽しいものでしょう。
私は大学院に通い始めましたが、それは自分が行きたいから決めたことだし、勉強も楽しいです。パッケージをしっかりやりきったからかもしれないけれど、オリジナルの学習を楽しんでいます。
パッケージの否定ではないんです。ただ今回急に空白の期間が生まれた。そして学校はその空白を許さなかった。世間は、その空白を許さなかったんです。
この空白、もう少し放っておいても面白かったのかもなと思っています。
・じゃあわたしはどうするの
わたしは今回の件をチャンスに変えたかったので、どさくさに紛れて学校にGoogleクラスルームを導入しました。ICTに強い仲間がいてくれたからできたことですが、仲間とともに行動することができました。仲間意識も高まって一石二鳥。
質問の受け答えができる。という体裁で導入まで持っていきましたが、子どもたちの知的好奇心をくすぐれる場所にしたいと思っています。
・こんなときくらい
絵を描きたければ描いてみたらいい。三国志を読みふけったっていい。家で工作をしてもいい。こんなときくらい、自由にやりたいことをやった方が、何か気づきがあったのかもしれない。そしてその気づきは、他の人とは違うオリジナルの学びです。
やんちゃに走っちゃう子もいる。各学校に適した対応をしないといけないことはもちろん理解しています。だから「迷い」と書きました。今回は、良い「迷い」を持てたなと思っています。