教職大学院キンジローズvol.6「学ぶこと、学ばないこと」
仕事と大学院生生活が充実していることもあり、更新をサボっておりました。youtubeのラジオは頑張ってるんですけどね、もうすぐ150回です。
大学院生活の1年目が終わりました。能動的に学べたのではないかと思います。そのおかげで、大学院での講義に対し「それはちゃうやろ~」と思うことも多いです。
教職大学院は他大学と違い、独立した研究機関としての役割があまり期待されていないように感じます。国政における教育の在り方に対し、有識者として関わりを持つ教員は多く、その裏返しとして、国の進める教育への疑問を公に口にする方は少ないです(実際には色々考えておられるように見えます)。
現代教育は、企業経営的な視点を教育に取り込むことに是の態度を取っています。ここ10年で学校に導入されたシステムは、学校をどのように効率よく運営するかに重きを置いたものがほとんどです。
そしてそれが正解とされ、教員はそう教育され、それが正解だと信じ込まされている場面が非常に多い。
人が学ぶという教育は、私が考えていたよりもずーっと複雑で、偶然的で、身体的でした。そういうことを学んだ1年でした。そしてそれは大学院では教えられなかったことです。
もちろん学んだことも多いです。またその学んだことを、学生として受け身に、一大人として第3者目線で、研究者として主体的に観られるので、解釈に幅が出ます。見識は明らかに深まりました。ただ、だから何ということはありません。教養というのはそういうものなのでしょう。
春先にイメージしていたものとはずいぶん違いを見せてきたように思います。次年度も、教養を深めたいと思います。