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台湾旅行記録その5 バスを乗り継いでカバランウイスキー蒸留所へ

ウイスキー好きならカバランウイスキーの蒸留所へ

この日は宜蘭にあるカバランウイスキーの蒸留所へ。移動費節約でバスを乗り継いだがちょっと大変だった。

台北から宜蘭へ

カバラン蒸留所へは台北から直で行く公共交通機関が無いため、まずは最初に宜蘭の市街地に行く必要がある。列車か高速バスで行けるが、安くて本数が多く時間も変わらない後者が一般的らしい。

今回は市府転車站から出ている1571系統バスを利用することにした。まずはMRTの板南線(BL線)で忠孝復興駅から市政府駅へ移動し2番出口直結の市府転運站(バスターミナル)へ移動。

バス自体は悠遊カード等の交通系ICカードでそのまま乗れるらしいが現金を崩したいのもあってカウンターでチケットを購入。大人片道131NT$(約600円)と安い。

日本の高速バスに比べればかなり安い

バスは10~15分に1本という路線バス並みの高頻度で出ている。車内は1+2の3列配置でシートピッチも十分で実に快適。

首都客運のバスはスカニア


本数が多いからなのか、ある程度席が埋まったら時間より早く出発。バスターミナルをでたらすぐに高架道路に乗ってそのまま高速道路へ。

宜蘭側の到着地点は宜蘭駅に東側にある宜蘭転運站(イーランバスターミナル)。ここから蒸留所最寄りまで行く路線バスが出ているのですぐに乗り換えることができる。

宜蘭転運站からカバランウイスキー蒸留所へ

ここからは路線バスorタクシーで移動だが、料金が10倍以上違ってくるのでバスで移動。なおバスターミナルには客待ちのタクシーが待機していて、空車があればUberタクシーを呼ぶ手もある。

宜蘭市内の路線バスはGoogleマップ上なら「市區公車」の停留所表示のあたりから出る。蒸留所のアクセス案内では毎日運行の752系統か1786系統と休日のみ運行の緑12系統が使えると書いてあり、その時点で一番先に来る752系統のバスに乗車。

752系統バス

752系統のバスはマイクロバスタイプなので座席数が少なくしかも半分は優先席なので途中まで座れず、しかもかなりアグレッシブな運転なので立っているのが大変だった。

かなりの田舎のバス停だった

Googleマップやバス位置案内アプリを見つつ、員山農会成功分部というバス停で下車。運賃は15NT$(約70円)。ここからは進行方向にまっすぐ歩いて信号ありの交差点を1つ超えたら蒸留所の敷地が見えてくる。

交通量は少ない

正門っぽいところから入ると参観方向(VISITING ROUTE)と案内が出ているのでその通りに進むとビジターセンターの前に出る。見学ツアー受付らしいが、特に申し込んでなかったのでスルーして奥へ。

蒸留所正門
ルート上に案内看板あり
多くの人の目的地は酒堡
案内地図

まずは蒸留施設に行き、その後は有料試飲エリアの順で回ることにした。

蒸留施設見学、有料試飲、カフェ飯で一休み

まずは蒸留施設へ。ここは自由に観て良いよ的な扱いなのか特にスタッフもセキュリティスタッフも居なかった。

前半はウイスキー作りの説明が主
後半はマッシュタンやポットスチルがいくつも並んでいる
最後のエリアは熟成中のウイスキーが並ぶ

一通り見たら酒堡へ。1階が有料試飲とギフトショップ、2階にカフェやらバーがある。

試飲は代金前払いでチケットを購入する方式。何故だか飲めるのは4種類のみだった。

チケットカウンター、日本語メニューあり

精算後にそのまま試飲エリアに入ると店員さんが席を案内し、しばらくしたらウイスキーが届く。

試飲エリアは区切られている
各国語版のウイスキー説明シートが有る。
とりあえず3種類。

一杯10mlで100 or 200NT$。チェイサー用の水も貰える。飲んだ中ではカバランポディウムが美味しかった。

チケットはギフトショップで同額分の割引券になる

試飲のチケットはそのまま隣のギフトショップで割引券になる。100NT$のチケットで100NT$の割引なので、実質的にはタダでウイスキーが飲めると言っても過言じゃない。

試験管風の容器入りウイスキー

ギフトショップのウイスキーの値段は、税金還付を考慮しても台北戻ってカルフールで買った方が安いのでここは限定っぽいものを狙う。試験管風のウイスキーはサンプラーみたいな扱いなのだろう。
プラスして200mlの小瓶ウイスキーを2本とちょっとした小物を買う。割引後も2000NT$を超えていたのでレジ隣のカウンターで税金還付手続き。即時方式では無いので書類を貰って空港で受け取る必要がある。

トマトとモッツァレラチーズのサンドイッチ

お昼を食べてなかったので2階のカフェでサンドイッチとコーヒーのセットを注文。メモには280NT$と書いてあった。

カバランウイスキー蒸留所から宜蘭転運站へ緑12系統バスで戻る

蒸留所前の停留所には次に緑12系統バスが来る予定と出たのでこれを使ってバスターミナルまで戻ることに。

バス待ち中、なんらかトラブルで乗れなかったらどうしようと念の為に入れていたUberタクシーで配車可能か確認したら、4~5台くらいしか走っていないが呼べば運んでくれそうな感じだった。

何かあってもなんとかなるなと思いつつバス停で時間まで待つ。残念ながらここには台北市内のようにLED表示の到着見込みは無いのでアプリで確認するしかない。

間違いなく緑12系統の看板なのだが…

バス位置情報アプリでまもなく接近なのを確認し、道路の向こうからバスが来たので手を出して合図を出したがまさかのバスはそのまま通過。その時の運転手の顔はやっちまったとも面倒くさいとも取れる顔をしていた。それでも100mくらい先で止まって待っててくれたのでダッシュで向かって乗車。一応「謝謝」と声をかけたが無反応だった。

緑12系統の車両はいわゆる大型ノンステップ路線バス車だったが、客は1人も乗っていなかった。停留所で待っていたのも私だけだったのでここまで空気輸送、この後も途中で2人組が乗ってきたくらいでかなり利用率が低い。
それでも乗ってしまえば目的地は終点なので乗り過ごす心配もない。

あと、帰国後に悠遊カードの履歴確認をしたら緑12バスは乗降車共にタッチの記録はあるのに運賃が引かれていなかった。

宜蘭転運站から市府転運站へ戻る

無事に宜蘭転運站に着いて来たときと同じ1571系統のバスで台北へ戻る。バスチケットは乗り場のすぐ前に売り場がある。

帰りも1571バス。最前列一人掛けを確保できた。

帰りの高速道路は特に雪山トンネルの前が結構な渋滞で、抜けるのにどれくらいかかるのかと思ったらまさかの路肩をすり抜けて快走する高速バス。最前列に座っていたので看板やら電光掲示板を観察するに、渋滞していたら大型バスのみ走ってもOK的な感じらしい。ストリートビューでも路面に「大客車専用」と書かれている。

それでもトンネル区間は本線上を走るのでどうしても混雑で速度が遅くなり、市府転運站まで1時間半くらいかかった。

結論:ウイスキーに予算全振りとかじゃない限りは宜蘭転運站からタクシーが良いかと

宜蘭転運站から蒸留所までの行き帰りのバスで、目的地が同じ人は居なかった。台湾ローカルの人達は軒並み自家用車で訪れていたので、バスで来る人はかなりマイナーなのだろう。
実際バスの本数は少ないし、平日土曜は緑12系統は走ってないので選択肢が減る。タクシーでも300NT$程度のようだし、Uberも250~350NT$と出ていた記憶があるので、よほどじゃないならタクシーのほうがいいかと。

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