底辺医学生がCBTに受かった体験談(本番72% IRT460)
※学年半分以上に入っている医学生の方はこの記事を読まないでください。あなた方はほぼ受かったも同然です。いつも通りの勉強をしていただければ大丈夫でしょう。
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こんにちは!!底辺私立医4年のkeichamaと申します。今回自分がnoteを書かせていただくのは、全国の成績不良医学生の方々に自分の経験談を参考にしていただきたいという思いからです。特にCBTまで時間がなくなり焦ってこの記事にたどり着いた方には是非参考にして頂きたいです。
自分がCBT直前に焦り勉強法を検索する中で、ほとんどの記事が「不安だったが90%を超えた」「手応えは絶対落ちたと思ったが86%でした」などの自慢記事でした。本物の底辺の記事があまりないという所で、自分の経験が少しでも皆さんのお役に立てたら幸いです。
ただこのnoteは自分の体験談であって、絶対に受かる方法ではありません。自分は読んでくださっている方々が落ちても責任が取れないので、軽率に合格を保証できません。あくまで体験談として読んで頂ければと思います。
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最初に自分のことを話しておくと、学年ビリ2回、ほぼ毎回ワースト20入り、通算再試20回の、まごうことなき底辺医学生でございます。唯一誇れることは留年経験がないということだけ。定期テストは毎回一夜漬け、知識の蓄積なし、門脈って何だっけ、そんな医学生です。CBT一週間前の模試では全国ワースト40位、そんな僕が合格できた体験談をお話していきます。
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本題に入る前にこれだけは皆さんに言っておきたいです。先輩の「余裕だよ」は信じないでください。もう一度言います。先輩の余裕発言は無視しましょう。「vol2、3を2周すれば受かる」「1周目問題だけでいける」こんなことを言ってくる先輩、多いと思います。それで受かる人もいるかもしれないです。ただ普通に考えてほしいのですが、たった2回テキストを読んだだけで膨大な試験範囲を覚えられますか?たまたまその先輩の能力が高かっただけじゃないですか?医学部はプライドの塊の集団です。先輩のイキリ発言は無視してください。落ちた時に先輩は責任をとれません。責任のない人間の言葉は軽いもんです。何とでも言えるのです。ダイエー時代の王監督が言ってました。
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それでは体験談に入ろうと思います。
自分は1ヶ月前から勉強を開始しました。使用教材はQBオンラインとオンラインの病みえです。iPadのグッドノートも使いました。
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ー1ヶ月前ー
vol2からスタートする。1周目のみを行う。この段階では問題を解き、わからない疾患をノートにまとめるといった感じでした。というかほぼ全部の疾患がわかりませんでした。問題もほぼ全部解けませんでした。1周目問題から行ったのは3週間前に模試を受けることが決まっていたので、vol2は全体的に触れて模試に臨みたいと思ったからです。
ノートにまとめることに関しては効率面で賛否両論あると思いますが、自分はやってよかったと思っています。知識の蓄積がない自分にとって、初めて見る疾患ばかりだったので、この作業がなかったら頭の中で知識がゴチャゴチャになっていたと思います。
《演習状況(本番は8/21)》
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ー3週間前ー
vol2をの1周目問題を1周終えてMecの模試を受験しました。結果は64%でした。画像がなくて申し訳ないのですが、学年順位は40/49くらいだったと思います。この段階で64%もとれているんだから自分は余裕で受かる、そう過信してしまった僕は3週前の1週間、ほとんど勉強しませんでした。これが本当に良くなかった。この事が1週間前の地獄へとつながりました。
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ー2週間前ー
さすがに3週前でほとんど勉強しなかった焦りもあり、そこそこ真剣に勉強を始めました。平均したら1日5時間くらいだったと思います。QBを解き知らない疾患をノートにまとめる、腎臓の糸球体の蛍光抗体像や、イレウスのx線像など画像はグッドノートにスクショを貼って見返してました。QBの説明ではイマイチ疾患がわかり辛い時もあり、病見えは大いに役に立ちました。特にQBの解説から病見えの該当ページに飛べる機能はものすごく便利です。オンラインの病見えは超おすすめです。 この段階でvol2、vol3は1周、vol2の1周目問題は2周って感じだったと思います。ただ1周しかしていないということもあり知識はあやふやな感じでした。まとめたノートも覚え切れていなかったといった状況でした。
《演習状況》
7/29からの3週間前、サボっているのがみてとれると思います。遊んでました。海行きました。ゲームもやってました。CBTなめてました。僕はバカ。
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ー1週間前ー
1週間前にQBオンラインを購入すると付いてくる模試を受験しました。この時点でvol2、3を1周、部分的に2周といった感じでした。vol1には全く触れていません。vol4、5ももちろんやっていません。
模試の結果がこちらです。
正直絶望しました。偏差値33?俺いつのまにか全国の底辺になっちまったんだ、そんな思いがこみ上げてきました。vol2、3はやっていただけに「全国半分はいくだろう」と思っていたのですが、甘ちゃんでした。自分の大学はCBTの再試がないので、模試を受けた直後から留年が頭をよぎり、その晩は一睡も出来ませんでした。
模試の翌日から猛勉強を開始しました。平均すると1日13時間くらいはやっていたと思います。 勉強内容としてはとにかくvol2、3を何度も繰り返しました。合っていた問題も選択肢や問われ方が変えられた場合に対応できるよう、一つひとつの選択肢について「なぜこれは間違っているのか」が説明できるようになるまで何度も繰り返しました。 CBTはQBのまんまではないが選択肢、もしくは問題文を変えただけのような問題が多く出題されるので、この作業は重要だったなと思います。
最終的にvol2、3は5周ほどやりました。
vol1についてはAの基本事項、Bの社会医学を2周、Cの基礎医学は1周部分的に2周、といった感じです。基本事項と社会医学は知っていれば解ける上に短時間で仕上がり、合わせて全体の12%と意外とバカにできない量を占めるのでしっかりやる事をお勧めします。 Cの基礎医学に関しては圧倒的に時間が足りず、最初の200問くらいを2周、発生や薬理は捨てました。運良く本番では発生薬理はあまり出題されませんでした。出ても2、3問ということで捨てる勇気も大事なのかもしれません。やるに越したことはないけどね。
vol4に関しては直前の2日間で問題形式の確認のために解いた感じです。量で言うとvol4全体の1/5くらいだと思います。時間があればもちろん解いたほうがいいと思いますが、時間がありませんでした。vol2、3の確認になるので、できればやったほうがいいのかもしれません。
vol5も同じ感じで50問ほどやりました。
《演習状況》
(本番は8/21です)
直前1週間はガムシャラに勉強し続けました。起きてる時間はほぼ勉強してました。演習数もほぼ毎日トップ集団に入っていたと思います。
《最終的な演習状況》
vol1 A 2周
B 2周
C 1or2周
vol2、3 5周くらい
vol4、5 部分的に1周
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ー試験本番ー
手応えとしては1〜4ブロックで確実に合っているな、という問題が半分くらい。おそらく合ってんだろという感じの問題が各ブロック10問ほどでした。
5、6ブロックは難しかったので出来たかどうかもよくわからなかったという感じです。
色々な記事に目薬必須と書いてあったのですがその通りでした。QBオンラインと違い、鮮やかでない文字を6時間見続けると目が疲れます。パソコンの光、無機質な文字、緊張から疲労がかなり蓄積します。本番は気力の勝負です。
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ー結果ー
得点率:72.58 IRT:460 でした
1週間前の模試の成績からしたら出来過ぎなくらいです。受かってよかった、それしか言えません。
手応えが66%くらいだったということで、削除問題ボーナスは6%くらいな感覚です。色々なサイトに本番は手応えより5-10%上がると書いてあったので、おおよそその範囲内でした。
5-10%アップの話は割と真なのかもしれません。
vol4には触れていなくても多肢選択、4連問は平均くらい取れていたので、やはりvol2、3をしっかりやることが重要だと思います。
やれるならやったほうがいいけどね。
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ーまとめー
・vol2、3をしっかりやることが重要(ここをしっかり理解したら多肢選択、4連問は取れた)
・問題の正解だけでなく間違いの根拠も説明できるようにする(本番ではQBの改題みたいなのが多い。正解だけ追う勉強では本番で点にならない可能性がある)
・直前の頑張りが大事(少しずつ周回していると2周目に触れるまで時間が空き忘れる。直前に問題数をこなすことで短いスパンで再度同じ問題に触れることができる)
・vol1に関してはA:基本事項、B:社会医学をしっかりやる(すぐ仕上がるし、知っていれば解ける。逆に言えば、知らなければ勘があまり当たらない)
・vol1 C:基礎医学に関してはできればやる(自分はあまり触れなかったが平均くらい取れてしまった。運要素もあり、費用対効果があまり良くないのではと思う。ただやった方が絶対に点数は上がると思うので余裕があればやる)
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ー模試に関してー
自分はMec模試とQBの模試を受験しました。難易度的には、Mec<<<<本番<<QB模試といった感覚。
模試は絶対に受けた方がいいと思います。多肢選択、4連問の問題慣れが出来る上に学年での立ち位置が分かるのが大きいです。
ただQB模試はあまりに難しかったので受けなくてもよかったかも、とも思います。受けるなら早めに受けた方がいいです。直前で悪いと絶望するので。
また、模試は適当に作られているわけではありません。各模試の会社はおそらくプール問題を把握しており、そこから出題されています。つまり、本番の点数に直結するのです。
自分も本番の前日にMec模試の復習をしたのですが、似た問題、同じ問題が何問もありました。結果に一喜一憂せず、受けた模試は絶対に復習することが重要です。
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ー自身の周りのしくじり先生ー
最後に自分の周りの、残念ながらCBTに落ちてしまったしくじり話を紹介します。生存バイアスかかりまくり自慢ブログよりも役に立つのではないでしょうか。
・「QBの問題がそのまま出る」の言葉を間に受けてしまい、正解することで満足してしまった。
(QBでは問われ方が変わっただけのような似た問題が多く出題されます。ただ全く同じ問題が出題されるわけではありません。ちょっとはあったけど。何度も繰り返しているのですが、QBの解説を読み込み、間違っている理由、間違いの選択肢の疾患はどういう病気なのか?そこまで追っていくことが本当に重要です。)
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・QBじゃない教材を使った**
(QB以外は使わないほうがいいわけではありません。こあかりのみで受かった人も多いかもしれません。ただ、プール問題の本質を見て欲しいのです。プール問題というのは過去の先輩たちの正答率が高かった問題です。そして大多数の医学生はQBを軸に勉強していると思います。つまりQBを理解した人が高確率で正解してきた問題たちなわけです。
単純に考えてQBをしっかり理解していくことが合格と近道じゃないでしょうか。
こあかりで成績優秀な人も知ってます。ただこの記事を読んでくれている自分と同じ成績不良の方は、QBを深く理解していくことが重要だと個人的に思います。)
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ー最後にー
ここまで長々と読んでくださりありがとうございました。自分がCBT直前に泣きそうになりながら勉強法を調べた経験から、少しでも底辺医学生の力になりたいという思いで書かせていただきました。
この記事が少しでも参考になり、CBTに合格できた方がいたら喜ばしい限りです。
もし質問、感想などありましたら何でもお答えさせていただきます。
自分のTwitter:@arashiomaru
までお願いいたします。
ありがとうございました!!健闘を祈ります!!