2021年ベストアルバム9選
2021年も終わりに差し掛かっています。
皆さん今年はどんな音楽を聞きましたか?
自分はメロディックパンクから少し離れたインディーズのギターロックを聞く機会が増えた気がします。
ということで今年自分が聞いたアルバムやシングルの中で特に良かった9枚を紹介していきます。
とりわけランキングではないので、発売日順に書いていきます。とても長いです。
各アーティストのオススメ曲のURLを1曲ずつ貼っているのでぜひ聞いてみてください。
1.THREE / さよならポエジー
1枚目はさよならポエジーの「THREE」です。さよならポエジーはナインス所属の日本語ロックバンドです。LIVE自体は3年近く前に行ったことがあって、存在は認知していました。活動休止もあったりなんだりで今年に入って久しぶりに新曲の「pupa」を聞いたらブッ刺さってアルバムを全部買いました。現在の自身と葛藤しているような歌詞が胸に響いて大好きです。歌詞カードを見ながら聞けば聞くほどハマる、そんなアルバムです。LIVEもめちゃくちゃ盛り上がるというわけではなく、1つのショーを見ている感じで美しい。細く長くやって欲しいバンドです。
pupa / さよならポエジー
2.CRYAMY -red album- / CRYAMY
2枚目はCRYAMYの「red album」です。CRYAMYを知ったキッカケは去年高校時代の友達が「月面旅行」のMVを送ったことから。曲7分もあるし聞き始めたらリードギターがめちゃくちゃうるさいし、なんだコレって感じなのになぜか惹き込まれる。そんな魅力がCRYAMY。red albumには幻のデモ「#2」の再録や完全新曲など16曲も収録されている。1曲目の「ten」のバンドアレンジが入っているのがとても嬉しい。ten→ディスタンスの繋ぎも素晴らしい。
特に自分は「戦争」が好きです。個人的に、最初静かに入って最後にかけて盛り上がっていく曲が好きなんです。例えばアジカンのセンスレスとかミスチルのポケットカスタネットとかね。この「戦争」は自分にとってドンピシャです。過去と現在のCRYAMYが詰まった名盤です。
月面旅行/CRYAMY
3.We Are The Future / KOTORI
3枚目はKOTORIの「We Are The Future」です。自分の中のKOTORIのイメージはBPM高めの正統派ギターロックって感じでした。でもこのアルバムは雰囲気が違う。スケールの大きな楽曲やシューゲイザーを取り入れた楽曲が入っていてエモーショナルな雰囲気を醸し出している。特に自分は「Anywhere」が好きです。今までKOTORIには無かったシューゲイザーを上手く曲に合わせていて曲も7分もある。これが凄まじくLIVE映えするのである。曲間で一瞬全ての音が消える瞬間があって、そこからまた盛り上がっていくところがたまらない。
他には最後の「東京より愛を込めて」が好みです。上京したボーカルが故郷に向けて歌っている歌詞が自分に重なる感じがして惹かれます。
Anywhere/KOTORI
4.Superspin / KUZIRA
4枚目はKUZIRAの「Superspin」です。
岐阜のバンド!柳ヶ瀬antsで育ったメロディックパンクバンドです。この度なんとPIZZA OF DEATHに移籍してアルバムを出しました。人気も爆アガリでチケットがすっかり取れなくなってしまった…
アルバムは全部短い曲で14曲30分というシンプルさ。リピートしやすいしメロディが頭に残る。正直全部の曲がキラーチューンになっててオススメとかがないです。最後のボーナストラックが無所属のKUZIRAから見てきた自分にとって嬉しいものになってて最高でした。意味わからん治安悪いLIVEにまた行きたいです。
Throw Your Cell Away/KUZIRA
5.三千世界 / yonige
5枚目はyonigeの「三千世界」です。正直このアルバム出るまで2年くらいyonige聞いてなかったです。「対岸の彼女」をSpotifyで聞いたら「yonigeこんな雰囲気だったっけ?良くね?」ってなってハマった感じです。実はサブスクと円盤では曲のアレンジが変わっていたり、歌詞が違っていたりと聴き比べると非常に面白いです。両方合わせて1つのアルバムと自分は捉えています。最後の「27歳」の歌詞がサブスクと円盤で全く違うものになっていてすごい好みです。サブスクではより陰鬱な歌詞になっていて曝け出しているなと感じます。
昔のアボガドやさよならアイデンティティーとかの恋愛から離れた現在のyonigeが書く歌詞と曲は決して万人受けしないだろうけど自分は好きです。昔の曲も好きだけどね。
27歳/yonige
6.輝きの中に立っている / 時速36km
6枚目は時速36kmの「輝きの中に立っている」です。Spotifyで今年一番聞いたアルバムはコレです。マジで名盤です。特に「ハロー」ヤバい。2分半にこれだけ詰まってる曲はそうそうない。アルバム全体も見ても色んなタイプの曲が揃っててマジで1stアルバムかよっていう濃さです。思いっきりノートに書き殴ったような具体的な歌詞を詰め込んで歌っているのが好きです。
個人的な話ですが、去年までの自分ならこの界隈のロックバンドを聞くことは恐らく無かったと思います。メロディックパンク界隈ばっか聞いてた気がする。CRYAMYを勧められてハマり、そこから広がっていったっていう形です。良いバンドに出会って、さらにバンドを知るというループが出来ているのが本当に嬉しい限りです。
ハロー/時速36km
7.era / Hakubi
7枚目はHakubiの「era」です。Hakubiは2020年自分がドハマリして、そこから今も好きなバンドです。この度メジャーデビューしてこれが最初のアルバムです。最初メジャーデビューした時は「やっぱ活動スタンスとか曲も変わっていっちゃうのかな」と思っていたけど杞憂でした。まさに「:ll」とかその代表曲で突き刺すような歌詞が「あぁ何も変わってないな」と思わせてくれました。でも、良い変化もあって、昔は孤独な歌詞を書いていたけれど今は前向きな歌詞も増えてきている印象があります。
HakubiはLIVEでめちゃくちゃ化けるバンドなのでぜひライブハウスへ行って欲しいです。この前久しぶりに対バンで割とアウェーなHakubiを見たんですけど、フロアの雰囲気一変させてやろうっていう心意気でLIVEをしていて最高でした。
:ll/Hakubi
8.Still Still Stellar / 星街すいせい
8枚目は星街すいせいの「Stil Still Stellar」です。なんとホロライブのVTuberです。去年の自分なら考えられないチョイスです。なんと12曲全てオリジナル曲の名盤です。中でも「天球、彗星は夜を跨いで」は星街すいせい本人が昔「これでダメなら引退」という覚悟で出した曲です。歌詞もメロディもとんでもないクオリティに仕上がっています。個人的には「GHOST」や「Andromeda」が特に好きです。歌詞をぜひ読んで欲しい。
最初自分もVTuberに偏見もあったけど色々知った結果、1人のアーティスト「星街すいせい」としてここまで表現出来るんだなと感服しました。偏見無しで色んな人にこのアルバムを聴いて欲しいです。
GHOST/星街すいせい
9.DIZZYLAND -To Infinity & Beyond- / Dizzy Sunfist
最後はDizzy Sunfistの「DIZZYLAND」です。ベースのいやまさんが抜けて最初のDizzyのアルバムです。いやまさん抜けるの寂しいし、卒業LIVEを見た時、今後もDizzy見続けることはできるのかなって最初は思いました。でも柳ヶ瀬antsでLIVEを見たらそんな心配は吹き飛びました。何も変わらない熱量で訴えかけてきてDizzyらしいなって感じました。このアルバムは今までのアルバムと比べてエモーショナルなメロディーが増えたかなって思います。例えば「The Proof 」や「So Beautiful」です。自分は静かに入って盛り上がっていく曲調が好きなので刺さりました。もちろん旧譜にあるような遊び曲も入っていて良いバランスのアルバムになっています。これからのDizzyにもめちゃくちゃ期待しています。
So Beautiful/Dizzy Sunfist
10.総括
ここまで読んでくれてありがとうございました。自分が今年選んだ9枚は以上です。男女バラバラでジャンルも色々分かれているなと自分は思っています。共通するのはLIVEがすげえってことくらいですかね。自分は現場至上主義です。社会人になってもライブハウスには通い続けたいな。
Don't be afraid to stop
Let's stand our ground
Don't be afraid of being disliked
I'm loser
Don't be afraid to change
I'm sure the new morning will embrace you
So we will keep on walking
[和訳]
止まることを恐れるな
大地に根を張れ
嫌われることを恐れるな
俺は敗者だ
変わることを恐れるな
きっと新しい朝は抱きしめてくれるだろう
だから僕達は歩き続けるんだ