とある犬の臭い臭いマーキングの話
以前、とんでもなく臭いマーキングをする犬がいました。毎日の様に家の前を通過し、その時に玄関の横や物置の裏、路上の車止めや街路樹などなどにマーキングしていくため、毎日毎日玄関を出たら臭いニオイが漂っていて、体調が悪くなることもありました。
比較的大きな体の犬だったため、おそらく結構な時間をかけて散歩させる必要があったのでしょう。この犬を飼っているご家族は、父、母、子供達が交代で朝夕に犬を散歩させていました。この犬が通っていた頃は、犬が通過するであろう時間帯に絞って防犯カメラの映像を確認していたのですが、その映像からすると、母親や子供たちが散歩している時に、マーキング頻度が高く、父親が犬を連れているときは少なかったため、父親がコントロールしていることが原因だと思っていました。実際にその要素は大きな影響を与えていたとは思うのですが、どうも他にも原因となる要素はあった様です。その様に思ったきっかけは、狼のマーキングは群れのリーダーしかしない。という様な文章を目にしたからです。もしかして、犬も同じことなのかもと思いました。人間の家族を群として捉えているならば、父親はリーダーでそれ以外は自分よりも序列が下。父親以外と散歩しているときは、一時的にでも犬は自分がリーダーだと認識して、リーダーとしての行動をとっていたのかもしれません。ニオイ付けもその一つとしてやっていたのかも。特に臭かったのも母親が連れていた時にやったマーキングでした。物置の裏にされてしまい、何ヶ月もニオイが続き、天気や湿度によっては今も臭うかもしれません。
マーキングする原因が群の序列に影響しているものだとしても、あの強烈なニオイは、他とは一線を画するものがあったので、色々調べました。マーキング被害に会う前までは肛門線なんてものは知りませんでした。(使っているMacの日本語入力システムも漢字変換候補として出してくれないので、かなりマイナーな用語なのでしょう。) どうやら異常に臭いマーキングのときは尿とともに、肛門線からの分泌物が含まれているということの様です。そうは言っても、他の犬も同じ様に脚を高く上げてマーキングしても、ここまで臭くない場合がほとんどなので、肛門線のケアの問題なんですかね。この辺は飼い主に聞いてみたことがないので、わかりません。定期的にケアを行っているからクサくないのか、そもそも健康体の犬の場合は、激臭までにならないのか。もしかすると、以上にクサイ犬の場合、肛門線に細菌が入ってしまって炎症を起こすなどトラブルを抱えていたのかも。
ちなみに規格外のニオイのマーキング をした犬は他にもいて、今回取り上げた犬は臭さで言えばナンバー2。ナンバー1の犬はさらに激臭を放つマーキングをしていました。ニオイの原因はおそらく、そもそもその犬の尿が臭いキツめで、肛門線からの分泌物も合わさって臭かったのでしょう。当然肛門線のケアも怠っていたのでしょう。もしかすると、肛門線自体にも問題があって、細菌が入り込んでいるなどして病気になっていたのかも。このニオイのおかげで、実はこの犬が飼われている自宅が判明しました。あとある場所で、このニオイがしていたため、この犬が我が家の前を通過した後で、そこへ向かったら、待ち構えているところに帰ってきました。この後、動物愛護センターに通報し、我が家の前を通らなくなりましたが、他の場所で同じニオイがしていたので、まだ激臭マーキングをどこかでしているのかも。
実は、前者の犬も、たまたま通った家の前が臭かったため、犬の自宅を特定する上で役に立ちました。両者ともに、家の周囲が臭かったので、御近所さんは苦労されていることでしょうね。
そう言えば、稀にマーキングの時と同じニオイを放つ人がいるのですが、おそらくは、肛門線のケアをした後、服についたニオイに気付かず外に出てしまったパターンなんですかね。